港区の委託により2007年4月に開講した「チャレンジコミュニティ大学」は、港区内の高齢者や今後高齢を迎える方が、今まで培った知識・経験を地域に生かし、生きがいのある豊かな人生を創造し、また学習を通じて個々の能力を再開発し、地域のリーダーとなることを目的とした大学です。
2018年4月に第12期生60名が入学し、現在学習を進めておりますが、6月9日(土)、芸術分野の授業として巖谷國士本学名誉教授の引率で「港区の文化と風景―見学と散策―」と題する授業が行われました。
今年度の見学先は「東京都庭園美術館」(港区白金台)で、見学した当日は「建物公開 旧朝香宮邸物語」、「鹿島茂コレクション フランス絵本の世界」が開催されていました。
「東京都庭園美術館」の本館は1933年に竣工した「旧朝香宮邸」であり、世界でも稀に見るアール・デコ様式の建造物として知られています。「建物公開 旧朝香宮邸物語」では、アール・デコに纏わる美術館所蔵のコレクション、「旧朝香宮邸」に関連する記録や展示品とともに、世界的にも貴重なこの建築空間とその背景について鑑賞しました。
「鹿島茂コレクション フランス絵本の世界」では、フランス文学者の鹿島茂氏が30年以上に渡り収集を続け、これまで秘蔵されてきたフランスの子どものための絵本コレクションが展示されていました。世界的にも貴重なコレクションにより19世紀半ばからアール・デコ時代に至る黄金期のフランス絵本の世界を鑑賞しました。
この見学では、本館入館前に引率の巖谷名誉教授から簡単な説明を受けたのち、「東京都庭園美術館」の学芸員の方々にも引率いただき、グループ毎に鑑賞しました。
お問い合わせ先:総合企画室 社会連携課 03-5421-5247