2018年11月13日
CCクラブは11月6日に、こころみ学園 ココ・ファーム・ワイナリー訪問研修を実施しました。
この訪問研修はCCクラブの企画部会が会員の交流もかねて行なわれたものです。
『こころみ学園』は障がい者支援施設で、平均年齢55歳、最高齢94歳の主に知的障がいを持つ人たち、約150名が暮らしています。この学園では葡萄と椎茸の栽培を中心にした農作業をとおして園生の心身の健康を目指しています。
特にこの学園の葡萄栽培はココ・ファーム・ワイナリーとして知られています。この葡萄畑は平均斜度38度。上の方は42度という急斜面です。この場所で、葡萄が栽培され、ワインが醸造されます。その過程にこころみ学園の園生が関わります。この学園には「○○のプロ」がたくさんいます。その方がいなければ作業が進まない。その人しかできない作業があります。例えば、瓶詰めされたワインに混入したコルク片の瓶を瞬時に見分けて、取り分ける作業。他の人にはできない熟練の技ともいえるものです。こうした経験を通して、園生は自分が必要とされていることを実感します。
完成したワインはサミットや国際線ファーストクラスで採用されるほどの卓越したレベルの製品です。これは園生一人ひとりのたゆみない努力、園生を支えるスタッフの地道な努力があってこそ得られたものであろうと感じました。
この学園訪問を通して、障がいをもたれた方の生活支援、就労支援について興味深い取り組みであり、障がい者支援のあり方について関心が深まりました。一方、平均年齢55歳、最高齢94歳という園生の高齢化~在園期間の長期化に伴う家族との関係、高齢園生の「看取り」、学園と医療機関との連携、学園と地域との連携など様々の課題にどのように取り組まれているのか、さらに深まった話を伺ってみたいと思いました。
当日のランチは、ワイナリー付属、直営のカフェで旬の素材をふんだんに使った季節のお料理と自家製ワインを堪能しました。
ワイナリーからの帰路には栗田美術館に立ち寄り陶芸鑑賞、また道の駅での買い物などバスを利用した研修旅行ならではのお楽しみの時間もありました。当日はあいにくの雨天でしたが、参加したメンバーには、それぞれに充実した時間になったのではないでしょうか。
ココ・ファーム・ワイナリーについてはこちらもご覧ください。
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