【おうちdeボラカフェ】
7/15(水)オンラインにてボランティアセンター主催の「おうちdeボラカフェ」第4回を開催しました。今回のテーマは「それでもなぜ、ボランティアをするのか?」。コロナ禍で十分なボランティアもできない一方で、経済的に困窮する人々や支援者のサポートなしには生活できない人々もおり、ボランティアを求める声は変わりません。
それでもなぜ、ボランティアをするのか? 意義深い問いに対し、参加した20人の学生たち、そしてゲストの長谷部貴俊さん(日本国際ボランティアセンター元事務局長)が語った「答え」に迫ります。
【おうちdeボラカフェとは】
ボランティアに関心がある学生がオンライン上で集い、交流や相談の場を設けることを目的にボランティアセンターが主催。ボランティア経験のある上級生と新入生との交流や、本を題材とした意見交換など第3回まで開催。ゲストを招いた開催は今回が初となります。
今回は3人の学生がパネラーとして参加。磯野コーディネーター(ボランティアセンター所属)の司会進行のもと、長谷部さん、そしてパネラーの学生たちが自己紹介と、ボランティアとの関わりを語りました。
長年、日本国際ボランティアセンターにて人道支援、平和構築に従事してきた長谷部さん。カンボジアやアフガニスタンで国際ボランティアの経験を積んできました。ボランティアに興味を持ったきっかけは、大学卒業後、外国人労働者と接したこと。なぜこの人たちは日本に来たのだろう?という疑問が生まれたことがきっかけでした。紛争地帯で住民と関わる中で、意見が対立することもありましたが、常に相手の立場に立ち耳を傾けることで信頼を積み重ねてきました。
パネラーの1人である山田さん(国際学科4年)は、仙台出身でボランティアの原点は東日本大震災。
その時に感じた、人同士が協働するパワーに感銘を受けボランティアに興味を持ちました。現在は地域の駅や商店街にアート作品を展示するイベントの運営をしており、多文化のおもしろさ」に気付きました。将来の目標はフェアトレードの起業をすることです。
多様なボランティア経験を有する上級生たちの言葉に聞き入る参加学生たち。長谷部さんとパネラーのお話を聞いた後、グループワークにて積極的な意見交換が交わされました。
今回テーマとなった「それでもなぜ、ボランティアをするのか?」を長谷部さんとパネラーの1人である玉置さん(国際学科3年)に聞いてみました。
玉置さん:「自分は何もしなくても自分は今の暮らしを続けられるかもしれない。でもそれは本当の幸せなのか?」という疑問に対する答えを見つけるためです。社会の構造を知り、自分の置かれている立ち位置を再認識することから始めたいと思います。
長谷部さん:なぜ?というのはあまり考えたことがなく、気付いたら体が動いていました。「何かしたい」という気持ちが大切です。最初から敷居を高くせず、とにかく自分自身の気持ちが動くかどうかを理由にしてみてはいかがでしょうか。
イベント終了後、学生たちだけで自由にコミュニケーションが取れる時間が設けられました。黒板消しを毎日掃除していたという学生のエピソードでは、「それもボランティアだし、とても素敵なエピソードだね」とパネラーの山田さんが共感する場面もありました。「ボランティア」という言葉にハードルを感じていた学生のほっとした様子が印象的でした。
自分のやっていることは本当に誰かのためになっているのだろうか?
この状況下でボランティアをして良いのだろうか?
そんな思いを持ち、 今回のイベントに参加した多くの学生たちでしたが、長谷部さんのお話や、学生同士のコミュニケーションの中で答えを出すきっかけに出会えたのではないでしょうか。
「おうちdeボラカフェ」の次回開催も予定されています。ただいま、企画ボランティアを募集中です(ポートへボンで案内中)。ボランティアに興味がある人はぜひ参加してみては。