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2021年3月22日

2021年度 春学期開始を前にして

2021年3月22日

在学生・保証人の皆様

明治学院大学
学長 村田玲音


 

 2021年度春学期の授業は4月6日から始まります。新型コロナウイルス感染症・その変異株の動きがどうなるのか、まだまったく予測できません。残念なことに、依然として感染の拡大を強く警戒しながらの授業開始となりました。この点では、2020年度秋学期とあまり大きく状況は変わっていません。このため、明治学院大学では2020年度・秋学期の授業形態を今の状況に合わせて少し改良した形で、2021年度春学期の授業を進めていきます。

 大学の基本的な考え方は変わっていません。

1 明治学院大学では対面授業が大学教育の基本であると考え、なるべく多くの授業を対面で行い、対面授業は教室での受講を原則とする。
2 ただし、コロナ禍の動向が予測できない状況下では、《コロナへの強い配慮が必要な人》には、対面授業の遠隔受講を認める。

 春学期の授業は、大きく《対面授業(同時配信併用)》と《遠隔授業(オンデマンド/同時配信》とに分かれています。自分の受講する授業がどちらなのかは、本日(3月22日)、教務部から発表されたシラバス、時間割で確認してください。(《対面授業(同時配信併用)》でも担当教員の判断により、遠隔で授業が実施されることがあります。詳しくは担当教員の指示に従ってください。)
 《対面授業(同時配信併用)》には教室を割り当ててあります。決まった時間に、決まった場所で、決まった仲間と一緒に授業を受けるという授業形態です。先に述べましたように、明治学院大学では、これを大学での授業の基本と考えています。
 《遠隔授業(オンデマンド/同時配信》は、受講に適した情報端末を用いて、Wi-Fi等の情報環境が整った場所で受講してください。なお、明治学院大学の両キャンパスには、遠隔授業を学内から受講するスペースがとってあり、Wi-Fi等の環境も整えてありますので、積極的に利用してください。

 2021年度の春学期も、明治学院大学では施設の定員を《3分の1》に減らして使います(3席に一人が座る)。同時に、教室の換気に十分な配慮をいたします。これに加えて、消毒液ボトル設置、セルフ体温測定器設置、窓口・ラウンジ・パレットゾーンのアクリル板設置、食事専用スペースの確保、清掃の強化、手洗い場の設置といった感染予防策を講じることにより、大学の両キャンパスは《三密》を避けた安全性の高い授業環境になっています。さらに通学環境にも配慮して、ラッシュアワーを回避できるよう授業開始時間を9時35分からとします。

 皆さんの中にはご自身やご家族が、新型コロナウイルス感染症が重症化する恐れのある基礎疾患などをおもちで、キャンパスへの通学を避けたいと強く考えている人もいることと思います。その場合には、所定の申請書を提出いただければ、対面授業を遠隔で受講することを認めます。この場合は、担当教員が情報機器を使い、実際の対面授業を同時配信することになりますので、授業時間に合わせて受講してください。申請の方法等については、教務部からの通知をご覧ください。(新入生は4月1日にポートヘボンにアクセスできるようになってから確認できます)

 2020年度春学期途中からスタートしました《新型コロナウイルス感染症対応給付奨学金》は、採用条件を少し緩めて継続いたします(秋学期の継続は検討中)。一回40万円が給付されますので、利用を検討してみてください。4月以降に発表しますので、詳しくは大学HPの奨学金のサイトをご覧ください。

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 昨年度は、コロナ禍で人の動きが強く制限される中で、大学教育をどのようにしたら続けていけるのか、暗中模索の一年間でした。その一年を通して私たちが痛感したのは、対面――人と人が直接出会うことの大切さです。友人との出会い、教職員との出会い、書物や学問との出会い、大学のキャンパスはこうした出会いの場を提供しているのです。教職員とも力を合わせて、こうした状況下であっても大学生活を楽しく、実り多いものにしていきましょう。

 不自由な時期が続きますが、コロナの脅威が収まっていない現在、大学を続けていくにはまだ十分な用心を優先させなくてはなりません。この点、どうかご理解とご協力をお願いいたします。言うまでもないことですが、各自で感染防止に細心の注意を払う努力を続けてください。また、今後万一、感染症が急拡大するようなことがあったら、授業形態全体を見直さなくてはなりません。その際には速やかにHP等で連絡をいたしますので、大学からの情報をこまめにチェックするようにしてください。

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