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ボランティアセンター 2023年度基本方針


ボランティアとは、人びとが、小さい声、弱い声に耳を傾け、大きな力に頼ることなく、この世界を、他者と共に生きるために自ら行うはたらきである。あらゆる職業、研究・学習、日常生活の中にボランティア・スピリッツは存在している。社会生活の多様な場面で他者への貢献を考えることのできる人格(人間)を育てることが、本学の教育理念である。

この教育理念を具現化するために、ボランティアセンターは、学内外のあらゆる関係者が「他者への貢献」について考え、実践し、交流する場を提供する。それによって、一人一人が社会課題と出会い、向き合い、共に考えるなかで、市民として成長し、誰もが生きやすい方へ社会を変えていくことを目指す。

2023年度は学生活動の活発化を受けて、ボランティアセンターの人と人、人と現場とをつなげる役割の一層の充実を図る。横浜校舎では、ボラセン内外のスペース(ラウンジ、コラボ、ガーデンなど)を活用した学生の活動や、教職員、そして地域の方々と連携した活動を活発化させる。来室者が伸び悩む白金校舎では来室者を増やすための機能を見直していく。また昨年度から本格的に始動した、明治学院内の中高大連携では、ボランティアセンターが実施してきたプログラムを、有効な形で明治学院の中高生に提供するための方策を引き続き検討する。

以上を踏まえて、次の4点を2023年度の基本方針とする。


1. 本学学生、教職員全員のボランティア活動への参加促進と支援


ボランティア活動への参加を促進し、積極的に支援するための方策として、以下の5点を行う。

① 社会課題に出会う場の提供。「1 Day for Others」や「ボランティアカフェ」の実施。「1 Day for Others」については、一つひとつのプログラムの質の向上を図る。教職員・学外協力者と連携したプログラムづくりを引き続き行うとともに、協力者を拡大するための「1Day作り方マニュアル」を整備する。
「1 Day for Others」については、新型コロナウイルス感染症の状況を踏まえながら、対面、オンラインを適宜使い分け、一つひとつのプログラムの質の向上を図る。教職員・学外協力者と連携したプログラムの創生を引き続き行うとともに、協力者を拡大するための「1Day作り方マニュアル」を準備する。

② 「社会課題に出会い・向き合う場」の提供。「いつボラ」、「ボラチャレ」、外部資金調達等による活動を促進する。「いつボラ」、「ボラチャレ」の利用を一層拡大するため、留学生などこれまで活用しなかった層の学生に対する広報を行うとともに、学生の利用しやすい形になっているか随時見直しを行う。教職員に利用が開かれた「いつボラ」についても、適宜、情報発信とニーズ把握を行いながら、支援の在り方を検討する。
 
③ 学生+教職員、教職員のみなど多彩な組み合わせによるボランティア活動が生まれることを目指して、情報発信を行うとともに、活動を具体化するため企画段階から支援を行う。

④ 学生による学生支援の展開を促進する。そのために、学生自らがボランティア活動を活性化、支援するための組織作りを行う。ボランティアセンターのスタッフだけでなく、学生自身が議論に参加し、ボランティアセンターの場としての充実や、学生による学生の支援の方法を考える。

⑤ 教職員との協働を一層深めていくために、運営委員・活動推進委員と緊密に連携するとともに、授業や研究への支援や、ボランティア・市民活動についての情報提供を積極的に行う。ボランティア・市民活動にかかわる研究・教育・実践を行っている教職員と連携して活動するためのネットワークを構築する。特に今年度は、白金校舎での教員との連携の活発化を目指すとともに、活動推進委員の役割について整理する。


2. ボランティア実践と大学の学びの融合の活性化


明治学院大学教育連携・ボランティア・サティフィケイト・プログラムを「社会課題に向き合い、考え、自分が変わる・社会を変える場」と位置づけ、より多くの学生が学びを深めるため、さらに充実させる。そのため、ボランティア活動の一層の深化を目指した支援に加え、最終報告書に学部の独自性を活かし、学びの深化が見えることを目指した仕組みづくりを行う。サティフィケイト修了学生が、学習・実践をさらに発展させる場として、ボランティア大賞にチャレンジするなど、サティフィケイトを修了した学生・卒業生が学びの成果を共有する場を広げていく。認証方法のスリム化についても検討する。

3. ボランティアセンターの交流・活動・研究の場としての機能の充実


スタッフの専門的知識を高め、センターの以下の4つの機能の一層の充実を図る。

① 学生のボランティア活動支援機能

・ボランティアをしたい人と、ボランティアを必要とする現場を結び付け、双方にとって意味のある活動を生み出す
・作業・ミーティングスペース・収納スペースを提供し、ボランティアを行う人びとの出会いと交流の場としての活用を図る

② 教員との連携機能

・正課の授業支援や教員の研究支援を通してボランティアセンターの活用を促進する
・教員の研究知見をボラセンのプログラム開発に活かす

③ 学内外の情報発信・交流機能

・学内のボランティア活動情報や、学外で団体登録を経た団体・機関からのボランティア情報を提供する  
・ボラセン内外のスペースを活用し、明治学院内外の関係者が協働する活動を提供する

④ 本学のボランティアを深化させるための研究機能


4. ボランティアセンターにおける活動の発信・広報の強化


社会に対する説明責任を果たし、活動を活性化するために、学内他部署と連携しながら、ボランティアセンターの活動について、ホームページ、SNS、映像、リーフレット、報告書オープンキャンパスなどを利用して広く情報を発信する。多様な学生、教職員に十分な情報保障ができるよう、引き続きアクセシビリティを十分に意識する。

以上の活動を創造的に実行するため、ボランティアセンターのスタッフが立場を超えて活発に議論する場を保障するとともに、働きやすく、働き甲斐のある職場環境をつくりだす。

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