スマートフォン版を表示

「お笑い」で地域を笑顔に! 落語研究会×ボランティア

落語をはじめ、コントや漫才などを行う落語研究会で主務として活躍する郷野さん。後輩の指導や練習場所の確保など、部のために精力的に活動しています。今回は、郷野さんに落語研究会が力を入れているボランティアについてお聞きしました。

郷野 公康 (法学部 消費情報環境法学科 3年)
アルバイトに明け暮れた大学1年生の生活から心機一転、2016年4月、2年次に落語研究会へ入部。同学年の部員と比べ1年間の経験の差がありながらも、持ち前の明るさを活かし、部内で積極的にコミュニケーションをとり、2016年11月の幹部交代時には主務(部全体の調整役)に。現在は学業に力を入れつつ、課外活動以外の時間にも漫才の腕を磨く日々。高田寛ゼミ(法学部消費情報環境法学科)所属。

2年次からの落研

入学当初は特にやりたいことが見つからず、コンビニエンスストアのアルバイトをしていたらあっという間に1年間が経ってしまいました。高校時代のハンドボール部の活動で得た達成感や充実感には程遠く、「大学生活、このままでいいのか?」と疑問を抱くように。
「何かに打ち込む自分が、いちばん自分らしい」
そのように思い、2年生の4月にクラブ・サークルを探し始めました。

高校時代から文化祭などで漫才をしており、もともと「お笑い」が好きだったため、落語研究会の門をたたきました。入部当初は部内のルールや上下関係はもちろん、1年先に入部した同学年の部員と比べ実力の差があるのでは・・・と不安を感じることもありましたが、幸いにもメンバーに恵まれ、次第に部内の輪に溶け込むことができました。

部員同士で楽しめればOK?

落語研究会の部員数は32名。ほとんどが入学後に漫才や落語を始めたメンバーです。 落語家の柳家権太楼さん(1970法律学科卒)、やパン職人の藤森二郎さん(1979法律学科卒)など、多彩なOBの皆さまがいらっしゃることも特徴です。
入部した当初は、部内はどちらかと言うと落語や漫才を部員同士で披露しあって楽しむことに重きを置いた雰囲気でした。横浜キャンパスの施設を借り、年に数回ライブを開催し、部員と一部の在学生に落語や漫才、コントを披露。観客の過半数が部員、というライブもありました。貴重な大学生活を落語研究会に費やすなら、部としてしっかりとした目標を持ち、周りも自分も成長できるようなサークルにしたい。そう考え、主務着任後すぐに、落語研究会の活動を通じて新しいことができないか、同期と一緒に考えました。

そして、見つけた答えが「ボランティア」。
実は、これまでも港区立豊岡いきいきプラザ(東京都)や富士ヶ丘自治会(神奈川県)など、学外者の方を対象としたイベントに落語研究会としてお招きいただき、私も漫才を披露したことがありました。

ただ、どちらかというと「受け身」な気持ち。2016年11月に出演した明治学院大学應援團主催の「チャリティーショー」でも、自分の経験値の少なさもあってか、披露する前は観客にうけるかどうか、非常に不安でした。案の定、披露した回では練習時のようなリアクションが出せず、散々な結果に。相方だった当時の主将に助けられ、なんとか漫才の体を成すことができました。まだ入部して2年も経っていませんが、あれだけ悔しい思いをした漫才は後にも先にもありません。 しかし、幸運にも主催者の方からは「好評だったのでまた来年もやってほしい」とお声掛けが。「せっかくいただいた貴重な機会を有効に活かせなくてどうするんだ!」 受け身だった自分の気持ちが、いつの間にか大きく変化していました。

落語研究会×ボランティア

自分たちの落語や漫才を通じて、一人でも多くの方に笑顔になっていただく。そのことが、結果的に自分たちの成長にもつながる。自分たちの活動を見直し、考え抜いた結論でした。一方で、ボランティアに力を入れるということは、これまでの落語研究会の活動内容を変えるということ。主将と共に部内へ浸透させることに力を注ぎ、新たな活動をスタートすることができました。

活動の第一弾は、2016年11月末、明治学院同窓会東京大田支部総会におけるコント・漫才の披露。早速、自分を含め2名の派遣メンバーを決め、練習を開始しました。お客様は、自分たちのような10代、20代ではなく、ご高齢の方が中心。
「この表現はご高齢の方に伝わるかな?」
「全体的に早口なので、ゆっくり話そう」
お客様の特徴を想定してリハーサルを行い、普段とは異なる視点を意識し、メンバー同士でアドバイスし合いました。

そして迎えた本番当日。私たちの出番は総会が終了する一歩手前。かなりお疲れの方も多く見受けられました。披露するお題は「1年間のニュースを斬る!」。
不倫問題やトランプ政権の誕生など、2016年を象徴するニュースをお笑いならではのユーモアあふれる視点から解説しました。お客様の特徴を想定した練習が功を奏し、結果は、大ウケ。 「本当に楽しかったよ」「久々に笑顔になれた」「もう一度見たい!」
部内で評価しあう以上の喜び、初めての達成感を味わい、私たちのボランティアに対するモチベーションは一気に高まりました。

「地域」の落語研究会へ

現在は両キャンパスがある東京都港区、横浜市戸塚区を中心にご依頼をいただいています。月2回程度とまだまだ少ないのですが、昨年と比較すると約2倍。地域の皆様の口コミなどにより、依頼件数も徐々に増加しています。

ボランティアのほか、定期的に行っている学外ライブでも集客人数、アンケート結果の満足度の向上を目標に掲げ、活動しています。ライブのアンケートでは、「面白い」「つまらない」とはっきりとしたご意見が多く、自分の現状をシビアにとらえることができます。そのため、次回のライブで「面白い」とのご感想を多くいただけたときの喜びはひとしお。お客様あっての「お笑い」であることを実感する日々です。

今後は、ボランティアなど自分たちが始めた活動が一過性に終わらないためのサークル作りが課題です。自分たちの目指すべきもの、そのために必要なことを定期的に振り返る機会を設け、部内、そして後輩たちに伝え、ともに考え、悩むこと。言葉にするのは簡単ですが、5年先、10年先、「明学と言えば落語研究会。落語研究会といえばボランティア」と認知いただけるように、日々の活動に真摯に取り組んでいきます。