PRIME Blogブログ

2022/06/23

【開催報告】6/12(日)「Diné Latter-day Saints in the Twentieth Century」(20世紀におけるディネ(ナバホ)末日聖徒)


 2022年6月12日(日)10時~13時、【PRIME主催講演会】「Diné Latter-day Saints in the Twentieth Century」(20世紀におけるディネ(ナバホ)末日聖徒)を開催しました。

●当日のプログラム:
  開会挨拶
  講演:Farina King氏(Northeastern State University)
  (休憩)
  コメント:野口久美子氏(明治学院大学国際学部教員、PRIME所員)
  コメントへのリプライ
  質疑応答
  閉会挨拶

●参加人数:会場(対面)・オンライン併せて20名

 

 日本アメリカ学会とOrganization of American Historianによる短期滞在プログラムの招聘講師として来日したFarina King氏による講演。King氏は1950年代から末日聖徒イエス・キリスト教会(モルモン教会)に改宗した“Diné dóó Gáamalii”(またはナバホ末日聖徒)の語りを通して、教会とコミュニティの関係がディネ(ナバホ)のアイデンティティや社会にどのように影響したかを明らかにしました。
 中でも、LSDネイティブオーラルヒストリープロジェクト、教会歴史図書館、自身の家族やネットワークを用いたディネ末日聖徒のオーラルヒストリーから、ディネの伝統と教会コミュニティを橋渡しする存在としての“Diné dóó Gáamalii”を可視化させた氏の功績は大きいものです。

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 コメントや質疑応答を含めると、本講演会は先住民社会における教会、同化、アイデンティティをめぐる議論から、ナバホ社会の歴史をセトラーコロニアリズム(入植植民地主義)と多様な権力構造の文脈に改めて位置づけ、同時に、先住民研究における研究手法としてのインターセクショナリティの可能性について鋭い視点を提示した貴重な機会となりました。

 

【開催概要】
タイトル:「Diné Latter-day Saints in the Twentieth Century」(20世紀におけるディネ(ナバホ)末日聖徒)
日時:2022年6月12日(日)10時00分~13時00分
会場:ハイブリッド開催(明治学院大学白金キャンパス本館2階1255教室 + ZOOM)
主催:明治学院大学国際平和研究所(PRIME)
後援:アメリカ学会、Organization of American Historians
助成:日米友好基金(Japan-United States Friendship Commission)
告知ページ:http://www.meijigakuin.ac.jp/~prime/events/events20220612/

20220612

 

当研究所では今後も様々な関わり方で研究会や講演会などを積極的に開催して参ります。

 

【本件に関するお問い合わせ】
明治学院大学国際平和研究所(PRIME)
TEL:03-5421-5652
FAX:03-5421-5653
E-Mail:prime@prime.meijigakuin.ac.jp
URL:http://www.meijigakuin.ac.jp/~prime/