秋学期 現代世界と人間4
2012年度 現代世界と人間4/総合講座 コーディネーター:猪瀬浩平
秋学期 白金校舎 毎週金曜日5時限 (16:25~17:55) 2101教室
「平和・開発・人権」B ~原発危機の分断を越えて~
学修目標 | |
東京電力福島第一原子力発電所の事故は、その深刻さがますます明らかになっている。周辺地域の被害はもとより、放射能大量放出の将来にわたる地球社会への影響は甚大である。 原子力エネルギーを組み込んできた社会構造のもとで、今あらゆる人がこの災害の当事者でありながら、しかし同時にその被害によって分断を余儀なくされている。それぞれがどのようにつながり、共同性を創出し得るか、大学はそれにどのように関与できるのか、さまざまな視点から考えてゆく。 |
講義概要 | |
授業はほぼ毎回のゲストスピーカーによる講義と、ディスカッションにより構成される。原発災害について、自らの視点で考え、意見を表明する力を身に着ける。そのため、受け身の姿勢で授業を受けるのではなく、質問や感想など自分の言葉を積極的に発してください。また授業テーマと関連する講演会やイベントにも、積極的に参加し、内容をフィードバックすることを期待します。 |
授業計画 | |
第1回 9/28 〈喪失〉 東電原発事件のホトリに立つ 安齋徹氏 (負けねえど飯館) + 新井卓氏 (写真家) |
第8回 11/23 〈語り合う〉 ディスカッション |
第2回 10/5 〈導入〉 それぞれの原発事故体験 猪瀬浩平 (教養教育センター教員、PRIME所員) |
第9回 11/30 〈子ども〉 放射能から子ども達を守るネットワーク 吉野裕之氏 (子供たちを放射能から守る福島ネットワーク) |
第3回 10/12 〈市民科学〉 放射能災害の中での産業復興 石井秀樹氏 (福島大学うつくしまふくしま未来支援センター) |
第10回 12/7 〈運動〉 反原発デモは社会を変えたのか? 小田原琳氏 (大学講師、NPOてんぐるま、ふくふく) + 木下ちがや氏 (大学講師、官邸前抗議行動スタッフ) + 石原俊 (社会学部教員、PRIME所員) |
第4回 10/19 〈経済〉 脱原発の経済へ 服部圭郎 (経済学部教員、PRIME所員) |
第11回 12/14 〈NGO〉 福島と世界を結ぶ十字路に立つ 白川徹氏 ( 日本国際ボランティアセンター) |
第5回 10/26 〈動物〉 動物をすくう、動物にすくわれる 森絵都氏 (作家) |
第12回 12/21 〈公害運動〉 公害史から東電原発事件を考える 藤川賢 (社会学部教員、PRIME所員) |
第6回 11/9 〈脱成長〉 原発災害の中で、これからの社会を構想する 勝俣誠 (国際学部教員、PRIME所長) |
第13回 1/4 〈学習〉 311後の社会をめぐって 猪瀬浩平 (教養教育センター教員、PRIME所員) |
第7回 11/16 〈平和学〉 原発災害からの平和学の構築 浪岡新太郎 (国際学部教員、PRIME主任) |
第14回 1/11 〈まとめ〉 講義の振り返り |
授業に向けての準備・アドバイス | |
◆注意点 安齋氏・新井氏の授業は講師の都合で、初回授業として行います。受講希望者は必ず出席してください。ガイダンスは2回目授業で行います。 |
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