春学期 現代世界と人間4
2013年度 現代世界と人間4/総合講座 コーディネーター:高原孝生
春学期 横浜校舎 毎週木曜日5時限(16:45-18:15) 6号館4階 643教室
「平和・開発・人権」B ~広島・長崎講座~
学修目標 | |
一昨年の深刻な原発事故によって「核」の意味があらためて問われているところへ、近隣国による核実験という知らせも入った。核時代を開いた広島・長崎両市への原爆投下という原点から、歴史と現在を再検討することが必要だ。日本の若者が海外の友に、ヒロシマ・ナガサキについて自分の考えを語れるようになってもらいたい。 |
講義概要 | |
この講義は、広島・長崎両市が事務局となる平和市長会議から「広島・長崎講座」として認められ、明治学院大学国際平和研究所(PRIME)が提供する。原爆被害の実態、原爆投下をめぐる歴史上の争点、戦後の核軍備競争と軍縮への努力、戦後続けられた核実験、今日の核兵器の危険、原子力発電のリスク、等を内容として予定し、リレー方式によって複数の講師が担当する。個々の回について詳しくは開講時に示される。 |
講義概要 (下記講師の日程は、変更の可能性があります。) | |
第1回 4/11 「なぜ今、ヒロシマ・ナガサキなのか: 核軍拡の起点としての原爆投下」 高原孝生(国際学部教員、PRIME所員) |
第9回 6/6 「原爆投下に国際赤十字委員会はどう動いたのか:マルセル・ジュノーの功績」 津谷静子さん(モーストの会、医師) |
第2回 4/18 「原爆投下をアメリカはどう記憶してきたか:スミソニアン事件と米国の歴史意識」 アレックス・ヴィーシィ(国際学部教員、PRIME所員) |
第10回 6/13 「隠された戦後の核の犠牲者たち: 核実験の現場を歩く」 豊﨑博光さん(写真家、核問題研究家)) |
第3回 4/25 「核兵器のどこが特殊なのか: 科学者の目から見た原爆・水爆」 小沼通二先生(慶応義塾大学名誉教授、PRIME研究員) |
第11回 6/20 「もうひとつの被爆: 「ビキニ事件」が今、振り返られているのはなぜか」 安田和也さん(第五福竜丸展示館学芸員) |
第4回 5/2 「原子雲の下で何が起きていたのか: 被爆者のことばを聞く」 児玉三智子さん(日本被団協事務局次長) |
第12回 6/27 「核に覆われた世界: 核燃料サイクルと恒常的な放射能汚染の脅威」 豊﨑博光さん(写真家、核問題研究者) |
第5回 5/9 「広島市、長崎市は、どのような活動を行ってきたか: 非核自治体運動と平和市長会議」 池尾靖志さん(立命館大学講師) |
第13回 7/4 核兵器と通常兵器の非人道性:ラオスの不発弾と対人地雷」 アレックス・ヴィシー(国際学部教員、PRIME所員) |
第6回 5/16 「原爆と漫画: 中沢啓治 『はだしのゲン』を中心に」 高橋源一郎(国際学部教員) |
第14回 7/11 「核に対して科学者はどう行動したか: パグウオッシュ会議の歩み」 小沼通二先生(慶応義塾大学名誉教授、PRIME研究員) |
第7回 5/23 「なぜこんなにも膨大な数の核兵器があるのか: 冷戦期の軍拡ダイナミクス」 高原孝生(国際学部教員、PRIME所員) |
第15回 7/18 「私に何ができるか:NACとアオギリプロジェクト」 中村里美(ミューズの里、シンガーソングライター) |
第8回 5/30 「核兵器に対し市民はどう行動するのか: 軍縮・核廃絶NGOの実践と課題」 塚田晋一郎さん(NPO法人ピースデポ事務局長代行) |
第16回 7/25 期末試験(履修登録学生対象) |
学内者・学外者の聴講も歓迎です。
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