秋学期 現代世界と人間4
2010年度 現代世界と人間4/総合講座 担当:張 宏波先生
秋学期 白金校舎 毎週金曜日5時限(16:25-17:55)
「平和・開発・人権」B~平和学「広島・長崎講座」~教室 本館2階1255教室
学修目標 | |
過去に日本が起こした戦争はどのような加害・被害をもたらしたのか、ヒロシマ・ナガサキへの核兵器の投下が戦後世界へのいかなるインパクトをもたらしたのか、米軍基地が沖縄に一極集中して首都圏にはほとんど存在しないのはどうしてなのか、明治学院がどのような戦争協力を行ったのか――戦争や核兵器についてわれわれがよく「知らない」ことは少なくない。「知らない」でいることが、現代世界から戦争や核兵器がなくならない構造をいかに支えているかを理解することが、講義全体を通じての目標である。 |
講義概要 | |
第二次大戦後、「戦争をなくそう」「核をなくそう」といった叫びは人類共通の課題となったにもかかわらず、戦争も核兵器も一向になくならない。これは、われわれの生きる現代の世界が、われわれの願いとは裏腹に、戦争と深く結びつきながら成立していることを物語っている。この事実を正面から捉え、戦争とは何かを知ることが、戦争や核兵器に翻弄されない世界を作り出していく上での出発点であるといえる。 そこで、前半では「原爆投下前史」を扱い、なぜ広島・長崎に原爆が投下される事態に至ったのかを、日本が展開してきた戦争を振り返ることを通じて考える。 後半では、「原爆投下・後」を扱い、原爆被害そのものと、その戦後処理のあり方から「和解と平和」、さらになぜ原爆、そして戦争をなくさなければならないのかについて考え、「平和」と言われた日本社会の戦争認識の問題性について考える。 なお、本講義は、明治学院大学国際平和研究所の提供科目である。 |
講義概要 |
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第1回 9/24 なぜ今、ヒロシマ・ナガサキなのか (張 宏波・コーディネーター・PRIME所員) |
第9回 11/19 公開授業 被爆体験者のコトバ (神戸美和子・七歳で被爆を体験) |
第2回 10/1 近代日本の戦争を振り返る-1- (渡辺祐子・PRIME所員) |
第10回 11/26 公開授業 隠されたヒバクシャ (大石又七・元第五福竜丸乗組員) |
第3回 10/8 近代日本の戦争を振り返る-2- (渡辺祐子・PRIME所員) |
第11回 12/3 公開授業 科学の成果としての原爆と科学者の責任 (小沼通二・PRIME研究員) |
第4回 10/15 公開授業 日本に強制連行された朝鮮人・中国人 (張宏波&野添憲治・ノンフィクション作家) |
第12回 12/10 公開授業 近年の「和解」から見る日本をめぐる戦後処理の特質 (張 宏波&石田隆至・PRIME研究員) |
第5回 10/22 公開授業 戦争経験と戦後の歩み (森井 眞元学長) |
第13回 12/17 国際法からみたアジアに対する戦後補償 (孫 占坤・PRIME所員) |
第6回 10/29 朝鮮半島の植民地支配と東京裁判 (鄭 栄桓・PRIME所員) |
第14回 1/7 公開授業 *講師を変更しました! 明治学院と戦争:何を「心に刻む」のか? (中山弘正元学院長・PRIME客員所員) |
第7回 11/5 公開授業 東京大空襲と重慶爆撃 (石島紀之・フェリス女学院大学名誉教授) |
第15回 1/14 *講師を変更しました! 戦後文学は原爆をどう語ってきたか? (高橋源一郎 国際学部) |
第8回 11/12 軍都・広島を考える:地図から消された大久野島 (竹尾茂樹・PRIME所長) |
学内者・学外者の聴講も歓迎です。
備考 | |
聴講していたOさんからの感想文 |
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