PEACE EDUCATION平和教育

秋学期 【2017年度】現代平和研究2

農村/農業へのまなざし、農村/農業からのまなざし

  • コーディネーター :猪瀬 浩平 (PRIME所員、教養教育センター教員)
  • 校舎 :明治学院大学 白金校舎
  • 教室 :本館5階1552教室
  • 時間 :毎週金曜日5時限(16:45-18:15)

 

 

学習目標
人びとが平和的に共存するために、食べることの保障や、農をつうじた人や自然との持続的関係の構築は重要な課題である。農村や農業への理解を深めることで、今ある暮らしを見直し、より持続可能で、より他者に開かれたものにしていくための想像力を手に入れることを目指す。
講義概要
講義のテーマは「農村/農業へのまなざし、農村/農業からのまなざし」である。現代の世界において、農村/農業は国家や資本によって遅れた存在として開発(近代化)の対象とされる一方で、都市に暮らす人々の「憧れ」の対象でもある。そんななかで、農村/農業内側の視点は無視されがちである。本講義は、農村の営農活動や集落の営みの現場、農村社会学や文化人類学、開発経済学、倫理学の研究から、現代社会における農村/農業をめぐる議論を検討し、<村落の営みが持つ固有の論理>と<食べ物を生産する行為としての農業>が平和な世界実現のために果たす意味を探る。
講義概要(日程・テーマ等変更の可能性あり、敬称略)
第1回 9/22 ガイダンス 農業/農村へのまなざし/猪瀬浩平(教養教育センター/PRIME所員)
第2回 9/29 農の非貨幣的価値/勝俣誠(国際学部名誉教授/PRIME研究員)
第3回 10/6 農業の近代化と<障害者の誕生>猪瀬浩平
第4回 10/13 <周辺>からの農業・農村論①:開拓地をめぐって/中田英樹(社会理論・動態研究所/PRIME研究員)
第5回 10/20 <周辺>からの農業・農村論②:農村と越境/中田英樹
第6回 10/27 韓国の農村、社会運動とキリスト教/徐正敏(教養教育センター/PRIME所員)
第7回 11/10 農と食の倫理学/植木献(教養教育センター)
第8回 11/17 中間ディスカッション/猪瀬浩平
第9回 11/24 農民として生きる:窪川原発反対運動と地域づくり/島岡幹夫(四万十町 農民)
第10回 12/1 農村共同体論の系譜/相川陽一(長野大学)
第11回 12/8 「地方消滅」と「農村回帰」/柳島かなた(農山漁村文化協会/明治学院 大学卒業生)
第12回 12/15 レポート作成にむけてディスカッション/猪瀬浩平
第13回 12/22 持続可能な農業生産と地域社会/志和地弘信(東京農業大学)
第14回 1/19 農村/農業へのまなざしから、農村/農業からのまなざしへ/猪瀬浩平
参考文献
授業時に指示する。
成績評価の基準
毎回のリアクションシートと講義の参加度50%、レポート 50%
関連URL
http://www.meijigakuin.ac.jp/~prime/
備考
※学外からの講師が多い為、講義の順序が変わることがあるので、国際平和研究所のHPで確認すること。

学内者・学外者の聴講も歓迎です。