PEACE EDUCATION平和教育

秋学期 【2018年度】現代平和研究2

広島・長崎講座2

  • コーディネーター :鄭 栄桓 (PRIME所員、教養教育センター教員)
  • 校舎 :明治学院大学 横浜校舎
  • 教室 :4号館3階430教室(※10/2付け変更、但し10/4は912教室実施)
  • 時間 :毎週木曜日5時限(16:45-18:15)

 

 

学習目標
諸地域における「歴史認識問題」をめぐる議論の共通点と差異を理解し、過去に関する認識と未来の平和の接点を探る糸口を見出すことを目標とする。
講義概要
講義のテーマは「『歴史認識問題』から問い直す平和」である。自らの属する共同体の負の歴史をいかに認識し記憶するかは、その社会やそこに暮らす人々がいかなる状態をあるべき「平和」と考えるかを探るうえで重要な指標となる。この講義では、現代世界における「歴史認識問題」をめぐる議論のうち、奴隷制や奴隷貿易、植民地支配、侵略戦争、権威主義体制下での人権侵害など、国家暴力に関連する論点に注目し、各地域や社会の具体的な状況に即して考察することを目的とする。 大学などの研究、在日外国人や難民の権利擁護の実践の現場からこの問題を考え現代の平和の条件を考えることが、この講義の課題である。
講義概要(日程・テーマ等変更の可能性あり、敬称略)
第1回 9/27 イントロダクション/鄭栄桓(教養教育センター准教授、PRIME主任)

第2回 10/4 韓国における社会運動と「慰安婦」問題/李娜栄(韓国・中央大学校社会学部准教授)※912教室(9号館1階)へ変更(10/4のみ)

第3回 10/11 戦時下の明治学院における抵抗と協力/石田隆至(大連理工大学、PRIME研究員)
第4回 10/18 良心の自由と国家権力 「満洲国」のキリスト教学校/渡辺祐子(教養教育センター教授、PRIME所員)
第5回 10/25 朝鮮半島の民衆と戦争の歴史―アジア太平洋戦争を中心に―/徐正敏(教養教育センター教授、PRIME所員)
11/1 【白金祭で休講】
第6回 11/8 関東大震災時の朝鮮人虐殺~証言からみえてくるもの~/西崎雅夫(一般社団法人ほうせんか理事)
第7回 11/15 映画「隠された爪跡」上映とトーク/呉充功(映画監督)
第8回 11/22 相模湖・ダム建設の歴史から見えること(若い世代に継承を投げかける)/橋本登志子(相模湖・ダムの歴史を記録する会 代表)
第9回 11/29 イタリア植民地主義の歴史と記憶/小田原琳(東京外国語大学准教授、PRIME研究員)
第10回 12/6 東欧のある国の歴史を考える/戸谷浩(国際学部教授、PRIME所員)
第11回 12/13 ダム開発から植民地支配を考える―台湾の嘉南大圳灌漑事業/清水美里(早稲田大学非常勤講師、PRIME研究員)
第12回 12/20 戦争体験の記述と歴史認識―沖縄戦から考える/秋山道宏(PRIME助手)
第13回 1/10 いつまでも解決しない「慰安婦」問題/池田恵理子(アクティブ・ミュージアム「女たちの戦争と平和資料館」(wam) 名誉館長)
第14回 1/17 講義のまとめ/鄭栄桓(教養教育センター准教授、PRIME主任)
参考文献
荒井信一『戦争責任論 現代史からの問い』岩波現代新書、2005年
成績評価の基準
毎回のリアクションシートと講義の参加度50%、レポート50%
関連URL
http://www.meijigakuin.ac.jp/~prime/
備考
 

学内者・学外者の聴講も歓迎です。