秋学期 【2019年度】現代平和研究2
学習目標 | |
諸地域における「歴史認識問題」をめぐる議論の共通点と差異を理解し、過去に関する認識と未来の平和の接点を探る糸口を見出すことを目標とする。 |
講義概要 | |
講義のテーマは「『歴史認識問題』から問い直す平和」である。自らの属する共同体の負の歴史をいかに認識し記憶するかは、その社会やそこに暮らす人々がいかなる状態をあるべき「平和」と考えるかを探るうえで重要な指標となる。この講義では、現代世界における「歴史認識問題」をめぐる議論のうち、奴隷制や奴隷貿易、植民地支配、侵略戦争、権威主義体制下での人権侵害など、国家暴力に関連する論点に注目し、各地域や社会の具体的な状況に即して考察することを目的とする。 大学などの研究、在日外国人や難民の権利擁護の実践の現場からこの問題を考え現代の平和の条件を考えることが、この講義の課題である。 |
講義概要(日程・テーマ等変更の可能性あり、敬称略) | |
第1回 9/24 イントロダクション/鄭栄桓(教養教育センター教員、PRIME主任) | |
第2回 10/1 近代日本の植民地支配と戦争/鄭栄桓(教養教育センター教員、PRIME主任) | |
第3回 10/8 近現代の中国と日本の戦争をどうみるか/渡辺祐子(教養教育センター教員、PRIME所員) | |
第4回 10/15 天皇即位礼と「バンザイ」/吉岡拓(教養教育センター教員) | |
第5回 10/29 地元の歴史を掘り起こす/猪瀬浩平(教養教育センター教員、PRIME所員) | |
第6回 11/5 相模湖・ダム建設の歴史から見えること:若い世代に継承を投げかける/橋本登志子・中島友義(相模湖・ダムの歴史を記録する会 代表) | |
第7回 11/12 ある国の歴史を考える/戸谷浩(国際学部教員、PRIME所員) | |
第8回 11/19 植民地支配下の朝鮮:「内地人」と「朝鮮人」/秋月望(本学名誉教授、PRIME客員所員) | |
第9回 11/26 いつまでも解決しない「慰安婦」問題/池田恵理子(アクティブ・ミュージアム「女たちの戦争と平和資料館」(wam) 名誉館長) | |
第10回 12/3 表現の不自由展中止事件:《平和の少女像》の何が消されようとしたのか?/岡本有佳(編集者) | |
第11回 12/10 イジメからホロコーストへ:不寛容な社会の行く末/丸山直起(PRIME客員所員) | |
第12回 12/17 関東大震災時の朝鮮人虐殺とはなにか:神奈川における虐殺の歴史を発掘する/山本すみ子(関東大震災時朝鮮人虐殺の真実を知り追悼する神奈川実行委員会 代表) | |
第13回 1/7 明治学院の戦争責任・戦後責任/石田隆至(大連理工大学教員、PRIME研究員) | |
第14回 1/14 講義のまとめ/鄭栄桓(教養教育センター教員、PRIME主任) |
参考文献 | |
荒井信一『戦争責任論 現代史からの問い』岩波現代新書、2005年 |
成績評価の基準 | |
毎回のリアクションシートと講義の参加度50%、レポート50% |
関連URL | |
http://www.meijigakuin.ac.jp/~prime/ |
備考 | |
学内者・学外者の聴講も歓迎です。
〒108-8636 東京都 港区 白金台 1-2-37
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開室時間: 平日10:00~18:00
E-MAIL: prime[at]prime.meijigakuin.ac.jp
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