秋学期 【2020年度】現代平和研究2
学習目標 | |
諸地域における「歴史認識問題」をめぐる議論の共通点と差異を理解し、過去に関する認識と未来の平和の接点を探る糸口を見出すことを目標とする。 |
講義概要 | |
講義のテーマは「『歴史認識問題』から問い直す平和」である。自らの属する共同体の負の歴史をいかに認識し記憶するかは、その社会やそこに暮らす人々がいかなる状態をあるべき「平和」と考えるかを探るうえで重要な指標となる。この講義では、現代世界における「歴史認識問題」をめぐる議論のうち、奴隷制や奴隷貿易、植民地支配、侵略戦争、権威主義体制下での人権侵害など、国家暴力に関連する論点に注目し、各地域や社会の具体的な状況に即して考察することを目的とする。 大学などの研究、在日外国人や難民の権利擁護の実践の現場からこの問題を考え現代の平和の条件を考えることが、この講義の課題である。 |
講義概要(日程・テーマ等変更の可能性あり、敬称略) | |
第1回 9/29 イントロダクション/鄭栄桓(教養教育センター教員、PRIME主任) | |
第2回 10/6 日本の戦争責任・戦後責任/鄭栄桓(教養教育センター教員、PRIME主任) | |
第3回 10/13 「苗字」から天皇制を考える/吉岡拓(教養教育センター教員) | |
第4回 10/20 地域の歴史を掘る/猪瀬浩平(教養教育センター教員、PRIME所員) | |
第5回 10/27 関東大震災時の朝鮮人虐殺~証言からみえてくるもの/西崎雅夫(一般社団法人ほうせんか理事) | |
第6回 11/10 関東大震災・朝鮮人虐殺否定論を検証する/鄭栄桓(教養教育センター教員、PRIME主任) | |
第7回 11/17 相模湖・ダム建設の歴史から見えること:若い世代に継承を投げかける/橋本登志子・中島友義(相模湖・ダムの歴史を記録する会 代表) | |
第8回 11/24 いつまでも解決しない「慰安婦」問題/池田恵理子(アクティブ・ミュージアム「女たちの戦争と平和資料館」(wam) 名誉館長) | |
第9回 12/1 1918年パンデミックと朝鮮/秋月望(本学名誉教授、PRIME客員所員) | |
第10回 12/8 米国におけるBLM運動と奴隷制・植民地主義の記憶/野口久美子(国際学部教員、PRIME所員) | |
第11回 12/15 ある国の歴史を考える/戸谷浩(国際学部教員、PRIME所員) | |
第12回 12/22 戦後75周年:明治学院の戦争責任と戦後責任/石田隆至(大連理工大学教員、PRIME研究員) | |
第13回 1/12 現代韓国の歴史認識論争を考える/鄭栄桓(教養教育センター教員、PRIME主任) | |
第14回 1/19 講義のまとめ/鄭栄桓(教養教育センター教員、PRIME主任) |
参考文献 | |
荒井信一『戦争責任論 現代史からの問い』岩波現代新書、2005年 |
成績評価の基準 | |
各回の小レポート及び期末レポートにて評価する。 |
関連URL | |
http://www.meijigakuin.ac.jp/~prime/ |
備考 | |
学内者・学外者の聴講も歓迎ですが、Microsoft Teamsを利用したオンライン開講のため、申し込み制とします。参加ご希望の方は、国際平和研究所代表(prime@prime.meijigakuin.ac.jp)までお問い合わせください。なお、第4回(10/20)のみオンデマンド開講のため、本学学生のみの受講となりますのでご了承ください。 |
〒108-8636 東京都 港区 白金台 1-2-37
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開室時間: 平日10:00~18:00
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開室時間: 平日10:00~18:00
E-MAIL: prime[at]prime.meijigakuin.ac.jp
“[at]”部分を半角の“@”に変更してメールをお送りください。