春学期 【2020年度】現代平和研究1
*新型コロナウイルス(COVID-19)感染症拡大に伴う緊急事態宣言の発出を受けた大学の方針に則り、
オンラインでの開講となります。
例年、学内者・学外者の聴講も歓迎しておりますが、この事情により、一般聴講は【中止】とさせていただきます。
大変申し訳ありませんが、ご理解賜りますようお願い申し上げます。
学習目標 | |
深刻な原発事故によって「核」の意味があらためて問われる中、2017年には核兵器禁止条約が採択されたが、核武装国は逆に核兵器依存を強める傾向にさえある。そうした今日の現実をとらえる上で、必須とされる知識と視点を自らのものにし、核と戦争を克服していくという人類史的な展望のもとで、受講者が海外の友人たちにヒロシマ・ナガサキについて語れるようになってもらうことが最大の目標である。 |
講義概要 | |
「唯一の被爆国」といわれる日本で学ぶ若者は、ヒロシマ・ナガサキをどこまで知っているだろうか。この授業では、原爆投下によって開かれた核時代に関する基本的な知識を確かなものにし、今日の私たちの課題を考える。日本から戦争被害を受けた諸国で人々が原爆投下をどのように受け止めたのかも学び、核兵器そして現代の戦争がもたらすものを想像できるようになってほしい。(「現代平和研究2」(秋学期火曜5限)を併せて履修することを推奨する。) |
講義概要(日程・テーマ等変更の可能性あり、敬称略) | |
第1回 4/21 なぜ今、ヒロシマ・ナガサキなのか:核時代の起点としての原爆投下/高原孝生(国際学部教員、PRIME所長) | |
第2回4/28 原子雲の下で何が起きていたのか:被爆者のことばを聞く/篠崎美生子(教養教育センター教員、PRIME所員) | |
第3回5/12 日本は「唯一の被爆国」なのか:様々なヒバクシャを知る/篠崎美生子(教養教育センター教員、PRIME所員) | |
第4回 5/19 もう一つの被爆:第五福竜丸被爆の衝撃/安田和也(第五福竜丸展示館学芸員) | |
第5回 5/26 「ビキニ事件」と原水禁運動、被爆者の歩み/安田和也(第五福竜丸展示館学芸員) | |
第6回 6/2 「原爆の図」丸木美術館:その国際的意義/小寺隆幸(PRIME研究員) | |
第7回 6/9 「ビキニ事件」のインパクト:ゴジラの出現/市田真理(第五福竜丸展示館学芸員) | |
第8回 6/16 「ビキニ事件」の継承:証言と文学作品/市田真理(第五福竜丸展示館学芸員) | |
第9回 6/23 国語教科書にあらわれる「原爆」/篠崎美生子(教養教育センター教員、PRIME所員) | |
第10回 6/30 原爆体験の継承と「負い目の感情」/篠崎美生子(教養教育センター教員、PRIME所員) | |
第11回 7/7 核兵器禁止条約の成立:その意義と市民社会/川崎哲(ピースボート共同代表、ICAN国際運営委員) | |
第12回 7/14 NPTの限界と日本の役割:核依存を離脱できるか/川崎哲(ピースボート共同代表、ICAN国際運営委員) | |
第13回 7/21 IT時代の兵器を規制する:核時代の規範づくり/畠山澄子(ピースボートリサーチスタッフ) | |
第14回 7/28 自分にできることをする:ヒバクシャ国際署名の意味/林田光弘(「ヒバクシャ国際署名」キャンペーンリーダー) |
教科書 | |
島本慈子『戦争で死ぬ、ということ』岩波新書 2006 川崎哲『新版 核兵器を禁止する――条約が世界を変える』岩波ブックレット 2018 |
参考文献 | |
大石又七『ビキニ事件の真実』みすず書房 2003、『ヒロシマ・原爆地獄』(自費出版)、鈴木達治郎『核兵器と原発:日本が抱える「核」のジレンマ』講談社現代新書 2017 他、授業で多数、指示する。 |
成績評価の基準 | |
毎回のリアクションペーパー(100 %) |
関連URL | |
http://www.meijigakuin.ac.jp/~prime/ |
備考 | |
学内者・学外者の聴講(一般聴講)については、今年度は当面の間、中止とさせていただきます。 |
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