秋学期 【2021年度】現代平和研究2
学習目標 | |
諸地域における「歴史認識問題」をめぐる議論の共通点と差異を理解し、過去に関する認識と未来の平和の接点を探る糸口を見出すことを目標とする。 |
講義概要 | |
講義のテーマは「『歴史認識問題』から問い直す平和」である。自らの属する共同体の負の歴史をいかに認識し記憶するかは、その社会やそこに暮らす人々がいかなる状態をあるべき「平和」と考えるかを探るうえで重要な指標となる。この講義では、現代世界における「歴史認識問題」をめぐる議論のうち、奴隷制や奴隷貿易、植民地支配、侵略戦争、権威主義体制下での人権侵害など、国家暴力に関連する論点に注目し、各地域や社会の具体的な状況に即して考察することを目的とする。 大学などの研究、在日外国人や難民の権利擁護の実践の現場からこの問題を考え現代の平和の条件を考えることが、この講義の課題である。 |
講義概要(日程・テーマ等変更の可能性あり、敬称略) | |
第1回 9/21 イントロダクション/鄭栄桓(教養教育センター教員、PRIME主任) | |
第2回 9/28 ある国の歴史を考える/戸谷浩(国際学部教員、PRIME所員 | |
第3回 10/5 日本の戦争責任・戦後責任/鄭栄桓(教養教育センター教員、PRIME主任) | |
第4回 10/12 「苗字」から天皇制を考える/吉岡拓(教養教育センター教員) | |
第5回 10/19 日本の台湾・朝鮮植民地支配/鄭栄桓(教養教育センター教員、PRIME主任) | |
第6回 10/26 「人類館事件」を考える/金誾愛(PRIME研究員) | |
第7回 11/9 沖野岩三郎文庫の安重根絵葉書について/秋月望(本学名誉教授、PRIME客員所員) | |
第8回 11/16 「からゆきさん」からみる歴史/嶽本新奈(PRIME助手) | |
第9回 11/23 関東大震災時の朝鮮人虐殺~証言からみえてくるもの/西崎雅夫(一般社団法人ほうせんか理事) | |
第10回 11/30 関東大震災・朝鮮人虐殺否定論を検証する/鄭栄桓(教養教育センター教員、PRIME主任) | |
第11回 12/7 相模湖・ダム建設の歴史から見えること:若い世代に継承を投げかける/橋本登志子・中島友義(相模湖・ダムの歴史を記録する会 代表) | |
第12回 12/14 地域の歴史を掘る/猪瀬浩平(教養教育センター教員、PRIME所員) | |
第13回 12/21 東京の空襲体験を記録し、研究する現場と空襲史/石橋星志(すみだ郷土文化資料館学芸員、PRIME研究員) | |
第14回 1/11 明治学院の戦争責任と戦後責任/石田隆至(上海交通大学副研究員、PRIME研究員) | |
第15回 1/18 講義のまとめ/鄭栄桓(教養教育センター教員、PRIME主任) |
参考文献 | |
荒井信一『戦争責任論 現代史からの問い』岩波現代新書、2005年 |
成績評価の基準 | |
各回の小レポート及び期末レポートにて評価する。 |
関連URL | |
http://www.meijigakuin.ac.jp/~prime/ |
備考 | |
一般聴講はオンラインのみとなります。 ご希望の方は、国際平和研究所代表(prime@prime.meijigakuin.ac.jp)までお問い合わせください。 |
〒108-8636 東京都 港区 白金台 1-2-37
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開室時間: 平日10:00~18:00
E-MAIL: prime[at]prime.meijigakuin.ac.jp
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