PEACE EDUCATION平和教育

秋学期 【2022年度】現代平和研究2

広島・長崎講座2

  • コーディネーター :鄭 栄桓 (PRIME主任、教養教育センター教員)
  • 校舎 :明治学院大学 横浜校舎
  • 教室 :対面授業 825教室
  • 時間 :毎週火曜日5時限(17:00-18:30)※通常時と授業時間が異なります

 

 

学習目標
諸地域における「歴史認識問題」をめぐる議論の共通点と差異を理解し、過去に関する認識と未来の平和の接点を探る糸口を見出すことを目標とする。
講義概要
講義のテーマは「『歴史認識問題』から問い直す平和」である。自らの属する共同体の負の歴史をいかに認識し記憶するかは、その社会やそこに暮らす人々がいかなる状態をあるべき「平和」と考えるかを探るうえで重要な指標となる。この講義では、現代世界における「歴史認識問題」をめぐる議論のうち、奴隷制や奴隷貿易、植民地支配、侵略戦争、権威主義体制下での人権侵害など、国家暴力に関連する論点に注目し、各地域や社会の具体的な状況に即して考察することを目的とする。
講義概要(日程・テーマ等変更の可能性あり、敬称略)
第1回 9/20 イントロダクション/鄭 栄桓(教養教育センター教員、PRIME主任)
第2回 9/27 国葬の日に国葬を考える/吉岡 拓(教養教育センター教員)
第3回 10/4 近現代日本の戦争・植民地支配とアジア/鄭 栄桓(教養教育センター教員、PRIME主任)
第4回 10/11 「学術人類館」事件から考える「差別」/金 誾愛(PRIME研究員)
第5回 10/18 「からゆきさん」からみる歴史/嶽本 新奈(お茶の水女子大学ジェンダー研究所特任講師、PRIME客員所員)
第6回 10/25 本学「沖野岩三郎文庫」の安重根絵葉書/秋月 望(本学名誉教授、PRIME客員所員)
第7回 11/8 関東大震災時の朝鮮人虐殺~証言からみえてくるもの/西崎 雅夫(一般社団法人ほうせんか理事)
第8回 11/15 コロナ禍の先住民―セトラ―コロニアリズムと排除の現在―/野口 久美子(国際学部教員、PRIME所員)
第9回 11/22 相模湖・ダム建設の歴史から見えること:若い世代に継承を投げかける/橋本 登志子・中島 友義(相模湖・ダムの歴史を記録する会 代表)
第10回 11/29 地域の歴史を掘る/猪瀬 浩平(教養教育センター教員、PRIME所員)
第11回 12/6 朝鮮人BC級戦犯と日本の戦後責任/鄭 栄桓(教養教育センター教員、PRIME主任)
第12回 12/13 日本軍性奴隷制被害者の声を聞く/梁 澄子(日本軍「慰安婦」問題解決全国行動 共同代表)
第13回 12/20 東京の空襲体験を記録し、研究する現場と空襲史/石橋 星志(すみだ郷土文化資料館学芸員、PRIME研究員)
第14回 1/10 明治学院の戦争責任と戦後責任/石田 隆至(上海交通大学副研究員、PRIME研究員)
第15回 1/17 講義のまとめ/鄭 栄桓(教養教育センター教員、PRIME主任)
参考文献
荒井信一『戦争責任論 現代史からの問い』岩波現代新書、2005年
成績評価の基準
各回の小レポート及び期末レポートにて評価する。
関連URL
http://www.meijigakuin.ac.jp/~prime/
備考
※11/1は、白金祭(学祭)のため、授業はありません。
10月4日(第3回)からオンライン併用での開講となります。
学内者・学外者の聴講も可能です。参加ご希望の方は、国際平和研究所代表(prime@prime.meijigakuin.ac.jp)まで詳細をお問い合わせください。