秋学期 【2024年度】現代平和研究2
学習目標 | |
人間が生み出した暴力の最たるものとしての戦争や戦争を生み出す要素を認識し(こころにとめ)、戦争を止めようとする人々の動きを知る。その上で、それぞれができる「戦争を止める」ことにつながる平和活動を見出すことを目標とする。 |
講義概要 | |
講義のテーマは「我々が紡ぐ平和」具体的には「戦争をとめる」である。自分自身または自分の属する共同体の動きが社会にどういう影響を与えているか認識し、自らの考え方や行動を検証する。その社会やそこに暮らす人々がいかなる状態をあるべき「平和」と考えるかを探るうえで重要な指標となる。この講義では、前半は過去と現在の戦争を事例を複数の視点で分析し、後半は戦争を止めようとしているさまざまな動きを紹介して今後わたしたちがどのようにしたら戦争をとめることができるか考える。 |
授業計画(日程・テーマ等変更の可能性あり、敬称略) | |
◆第1部 概要 | |
第1回 9/26 私が見た戦争:ニカラグア~ガザまで/平山恵(国際学部教員、PRIME所員) | |
第2回 10/3 国際社会の問題としてのロシア・ウクライナ戦争とガザ戦争/鶴見太郎(東京大学大学院総合文化研究科准教授) | |
◆第2部 活動は状況を改善しているのか | |
第3回 10/10 賀川豊彦と協同組合運動/加山久夫(明治学院大学名誉教授) | |
第4回 10/17 イエメンにおける紛争に関わった若者の脱過激化・社会復帰/高橋みづき(NPO法人アクセプト・インターナショナル 海外事業局 副局長) | |
第5回 10/24 紛争の現場におけるICRCの活動/榛澤祥子(赤十字国際委員会(ICRC)駐日代表) | |
第6回 11/7 終わっていない福島原発事故〜小児甲状腺がん多発の現実/白石草(ジャーナリスト、OurPlanet-TV代表) | |
第7回 11/14 なぜ難民が生まれるか?/伊藤礼樹(国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)駐日代表) | |
第8回 11/21 相模湖・ダム建設の歴史から見えること:一地方史から世界を広げる/橋本登志子・田中造雅(相模湖・ダムの歴史を記録する会) | |
◆第3部 過去の活動から 現活動へ | |
第9回 11/28 絵本や物語は核戦争を止めることができるか/田島伸二(国際識字文化センター(ICLC)代表、作家、PRIME研究員) | |
第10回 12/5 学生運動の経験とその後(仮)/殿垣くるみ(一橋大学後期博士課程、明石書店) | |
第11回 12/12 アメリカの戦争と日本の軍事化 アフガニスタン・沖縄・「台湾有事」の視座/谷山博史(日本国際ボランティアセンター(JVC)前代表理事・現顧問、沖縄対話プロジェクト発起人、土地規制法対策沖縄弁護団) | |
◆第4部 今 私(たち)ができること | |
第12回 12/19 「僕の仕事は、世界を平和にすること。」~核兵器のない世界を目指して~/川崎哲(ピースボート共同代表、ICAN国際運営委員) | |
第13回 12/26 グループで表現・5分の主張・5分劇または活動案作成 | |
第14回 1/9 グループワーク発表・コメント/平山恵(国際学部教員、PRIME所員) | |
第15回 1/16 特別学修日/(個人課題 教室での講義は無し) |
参考文献 | |
川崎哲『僕の仕事は、世界を平和にすること。』旬報社、2023年 |
成績評価の基準 | |
毎回のリアクションシートと講義の参加度(60%)、グループ発表(20%)振り返りレポート(20%) |
関連URL | |
http://www.meijigakuin.ac.jp/~prime/ |
備考 | |
※10/31は、白金祭(学祭)に伴う休講のため、講義はありません。 | |
※12/27~1/5は、冬期休暇となります。 | |
聴講をご希望の方は、国際平和研究所代表(prime@prime.meijigakuin.ac.jp)までお問い合わせください。 |
〒108-8636 東京都 港区 白金台 1-2-37
本館 9階
TEL: 03-5421-5652 FAX: 03-5421-5653
開室時間: 平日10:00~18:00
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8号館 3階
TEL: 045-863-2203 FAX: 045-863-2205
開室時間: 平日10:00~18:00
E-MAIL: prime[at]prime.meijigakuin.ac.jp
“[at]”部分を半角の“@”に変更してメールをお送りください。