研究会
「中国人遺骨送還運動と戦後日本-地域社会における戦争認識の可能性を中心に-」
1950年~1970年代にかけ、アジア・太平洋戦争中の強制労働の犠牲になった、中国人の遺骨を故国へ届ける中国人遺骨送還運動が展開された。この運動は、国交がない日中関係を背景として、引揚や未帰還者調査、遺骨問題と連関しながら、平和団体、宗教者、労組を中心とする「中国人俘虜殉難者慰霊実行員会」によって牽引された。しかし、帝国期の官僚や保守系の政治家も巻き込んだ、戦後の地域における各界各層の人びとによる取りくみの具体像については、これまで十分に解明されてこなかった。
本研究会では、山本潤子氏に、特に長野県飯田下伊那地域の引揚者を中心とする、中国人遺骨送還運動と中国東北部(旧満洲)での日本人遺骨収集運動の交錯に焦点を当てて報告をしていただく。戦争責任をめぐる人びとの実践として捉え直すことが可能な「ふたつの遺骨」の処遇の検討を通して、戦争/植民地体験を基盤とする、加害性の自覚を伴う戦争認識に支えられた思潮が、戦後の地域史に内在していたことが論じられる。
山本氏の報告に対し、浜井和史氏から、「終わらぬ戦後」を象徴する「ふたつの遺骨」の処遇について、政府の海外戦没者処理体系との関係を中心にコメントをしていただく。
講師: 山本潤子氏(大阪大学大学院 文学研究科 単位取得退学/元朝日新聞記者)
コメンテーター: 浜井和史氏(帝京大学 教育学部 准教授)
日時: 2024.02.24(土) 14:00~16:00
場所: 明治学院大学 白金校舎 本館5階1505教室 *オンライン併用
申込み: 事前申込み要 ※会場(白金校舎)参加・オンライン参加【共通】こちらのURLよりお申し込みください。
https://zoom.us/webinar/register/WN_C1G_tdM2RiOaw79l_SbvGA
参加費: 無料
使用言語:日本語
主催: 明治学院大学国際平和研究所(PRIME)
明治学院大学国際平和研究所(PRIME)
■TEL:03-5421-5652 ■FAX:03-5421-5653
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開室時間: 平日10:00~18:00
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開室時間: 平日10:00~18:00
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