開催日 | 2009年11月9日(月) |
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時間 | 16:30~ |
会場 | 白金校舎本館 1351教室 |
主催 | 宗教部 |
「それでもボクはやってない」(日本) 2007年公開作品 | アットホームな雰囲気の中、わたなべゆうこ先生と映画を見ませんか? 今回は、国内外で反響を呼んだ作品「それでもボクはやってない」 知りません、ではすみません。 明日裁かれるのはあなたかもしれない。 通勤電車の車内で痴漢に間違われた青年が、その後1年に亘る裁判を経験していく姿を通して、日本の刑事裁判制度の問題点を明らかにする。 第80回米国アカデミー賞・外国語映画部門日本代表作品 あらすじ その日、フリーターの金子徹平(加瀬亮)は会社の面接に向かうため、朝の通勤ラッシュで混雑する電車に乗った。駅で降りるとホームで女子中学生から声をかけられた。 「いま痴漢したでしょ」 「えっ?痴漢?」 「話は署で聞くから、すぐ終わるから」。駅員によって引き渡された警察に言われるまま、パトカーに乗り込んだ・・・。しかし、それは長く困難な運命の始まりだった。 警察署では頭ごなしに刑事に怒鳴られた。「ボクは何もやってないんだ」そんな訴えには耳も貸してもらえない。事情を聴いて貰えないなら話しても仕方がない、帰ろうとしたその時、刑事に手錠をはめられた。 「おまえは被害者に現行犯逮捕されたんだよ!」 留置房の中で同房の詐欺師に教えられ「当番弁護士」を呼んだ。当番弁護士はすぐに来てくれたが、そこで聞かされた話もまた過酷だった。 「否認してれば留置場暮らしだ。訴えられて裁判にでもなればヘタをすれば三ヶ月くらい出てこられない上、裁判に勝てる保証は何もない。有罪率は99.9%だ。千件に一件しか無罪はない」 「・・・やってないんだ」 解説 ある痴漢事件の判決を伝える新聞記事を周防監督が目にしたところから始まった。自身が漠然と抱いていた「裁判」のイメージと、現実に進行している姿とのギャップに衝撃を受け、「これは映画にしなければならない」という強い気持ちから取材を開始するも、制度の複雑さから、取材期間に3年以上を費やすこととなる。 ようやく完成を迎え2007年に公開された本作品は、国内外で大きな反響を呼んだ。 |