開催日 | 2012年12月2日(日) |
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時間 | 10:00~18:00 |
会場 | 明治学院大学白金校舎 2号館2401教室 |
主催 | 明治学院大学言語文化研究所・文学部芸術学科・ドイツ語圏美術史研究連絡網 |
趣旨 | 人を取り巻き、その衣食住を支え、自然環境としても、また祭礼用・薬用・観賞用としても人の生と深く関わってきた植物。 人はその恵みを愛でるだけでなく、植物に導かれるようにして、生命について、はかなさと強靭さ、循環と連続、多様性と規則性、あるいは美について、さまざまな思いを巡らし、ある時はその思いを植物に託して来ました。 古来造形においても、植物は身近なモティーフとして人の周囲を飾るだけでなく、象徴として宗教性や世界観を代弁し、分類や系統を可視化するモデルを提供し、また表現者の自然観や生命観を静かに物語ってもいます。 本シンポジウムは、このように大きな広がりを持つ植物の造形表現について、ドイツ語圏の美術史を専門とする研究者が集まり、互いの得意分野を切り口として、この地域では植物をいかに造形化してきたか、 また植物造形を通じて何を伝えようとしてきたかを改めて問い、植物造形の可能性について考える試みです。 |
プログラム | <第一部>中世・近世の植物表現 10:00 開会の辞 10:05 越宏一(東京藝術大学名誉教授) 総論 10:50 岩谷秋美(ウィーン大学) 「後期ゴシック聖堂における植物表現の象徴的意味 ―アンナベルク、ザンクト・アンナ聖堂の〈エッサイの樹〉を例として―」 11:20 休憩 11:30 青山愛香(独協大学) 「ドナウ派における〈植物表現〉」 12:05 ゲスト・コメンテーター:小林頼子(目白大学) 「市民社会を彩る花・果実・樹木 ―17世紀オランダ絵画に描かれた植物の諸相―」 12:35 お昼休み <第二部>近現代の植物表現 13:45 前田富士男(中部大学) 総論 14:30 大原まゆみ(明治学院大学) 「観察・象徴・装飾 ―フィリップ・オットー・ルンゲの植物/風景―」 15:05 休憩 15:15 池田祐子(京都国立近代美術館) 「世紀転換期の〈植物表現〉 ―ユーゲントシュティールからモダンデザインへ― 」 15:50 野田由美意(成城大学) 「パウル・クレーの作品における植物・文字」 16:20 休憩 16:45 ディスカッション 司会 佐藤直樹(東京藝術大学) 18:00 閉会の辞 ※当日の進行状況により、時間は若干前後する可能性がございます。予めご了承ください。 ※入場無料、予約不要 |
アクセス | 都営浅草線「高輪台」駅、南北線「白金台」駅下車徒歩7分 JR「目黒」駅、「品川」駅より都バス(品93系統)で5分 http://www.meijigakuin.ac.jp/access/shirokane/(キャンパス案内) |
お問い合わせ先明治学院大学芸術学科共同研究室tel:03-5421-5380 ※事前のお申込は不要です http://www.meijigakuin.ac.jp/~art/ |