開催日 | 2013年12月14日(土) |
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時間 | 9:30開場 10:00~17:30 |
会場 | 明治学院大学 白金キャンパス 2号館2301教室 ※入場無料・予約不要 |
主催 | 明治学院大学言語文化研究所・文学部芸術学科 |
内容紹介 | フランクフルト大学名誉教授ハンス=ティース・レーマン氏は、世界の現代演劇研究の第一人者である。1999年に刊行されたレーマン氏の『ポストドラマ演劇』は、現在20ヶ国で翻訳され、1970年代以後の世界の新しい舞台現象を、多様な角度から鋭く分析し、考察した現代演劇研究の最重要書の一つである。 そこでは、現代演劇の変容が、ドラマ(戯曲)中心ではなく、上演(パフォーマンス性)の観点から、豊かな実践例を踏まえ捉え直されている。また同時に、ギリシャ悲劇などのプレドラマ演劇とポストドラマ演劇は多くの点で共通するものを持ち、さらには欧米以外の固有の伝統を持つ様々な演劇文化に対して、ポストドラマ的な側面を持つものとして考察されている。 今回の国際シンポジウムでは、レーマン氏の特別講演を軸に、「ポストドラマ演劇」の視座を活かしながら、日本の能、歌舞伎などの伝統演劇、プレドラマ演劇の持つ意味、可能性、また明治以後の近代劇、ドラマ演劇の移入に伴う「伝統と近代」の断絶の問題、そして、60年代末のアングラ・小劇場の運動の中での両者の交流の試みなどが射程に入れられ、捉え返される。その中で、日本の近、現代の演劇の歴史、水脈が多面的に対象化され、今、「演劇の核とは何か」というアクチュアルな課題が問い直される。 |
スケジュール | 10:00~10:10 開会の辞 岡本章(演出家・本学教授) 第1部 日本の近代演劇(新劇)誕生とその矛盾 10:10~10:50 「ポストドラマ演劇の出自と位相――問題提起とシンポジウムの意図」 谷川道子(東京外国語大学名誉教授) 10:50~11:30 「日本のプレドラマ演劇とポストドラマ演劇――能を中心として」 岡本章 11:30~12:00 「日本はいまだ近代演技にあらず――歌舞伎から新劇への連続と断絶」 笹山敬輔(日本近代演劇研究家) 12:00~13:00 昼休み 第2部 特別講演 13:00~14:30 「プレドラマ演劇とポストドラマ演劇」 ハンス=ティース・レーマン(フランクフルト大学名誉教授) 通訳・上田浩二(獨協大学特任教授) 14:30~14:45 休憩 第3部 新劇からの変容としての日本のポストドラマ演劇 14:45~15:15 「アングラ演劇における“土着的なるもの”をめぐって」 梅山いつき(日本学術振興会特別研究員PD) 15:15~15:45 「ポストドラマ演劇と日本演劇を〈つなぐ〉――アヴァンギャルドを軸として」 西堂行人(演劇評論家・近畿大学教授) 15:45~16:15 「ポストドラマ演劇としての黒テント」 佐藤信(黒テント演出家/座・高円寺芸術監督) 16:15~16:30 休憩 第4部 パネルディスカッション 16:30~17:30 「ポストドラマ演劇と日本演劇」 登壇者・レーマン、岡本章、佐藤信、谷川道子、(司会)西堂行人 17:30 閉会の辞 |
アクセス | 都営浅草線「高輪台」駅、南北線「白金台」駅下車徒歩10分 JR「目黒」駅、「品川」駅より都バス(品93系統)で10分 http://www.meijigakuin.ac.jp/access/shirokane/(キャンパス案内) |
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