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中国独立映画のプラットホーム:俳優ワン・ホンウェイ(王宏偉)の多様な貌

開催日 2015年6月20日(土)
時間 13時開始 18時終了予定
会場 白金校舎本館2号館3階2401番教室
主催 文学部芸術学科・言語文化研究所共催
シンポジウムの趣旨 2015年、中国独立映画は誕生25周年を迎える。中国は社会主義市場経済体制に移行、急速なデジタル化が映像制作も大きく変えた。  『プラットホーム』(2000年)はじめ、北京電影学院で同級生だった賈樟柯(ジャ・ジャンクー)監督作品に欠かせない俳優として 知られる王宏偉(ワン・ホンウェイ)は、中国独立映画の設計図(プラットホーム)を築いてきた中心人物だ。 昨年政府の圧力により中止に追い込まれた北京独立電影展のプログラムディレクターでもある。  俳優・プロデューサー・教育者とさまざまな貌を持つ王の起伏に富むキャリアを振り返りながら、気鋭の中国映画の専門家たちが 同時代中国の文脈に迫る。  独立映画と商業映画、社会主義体制と市場経済、個人制作と海外共同制作、アマチュアとプロフェッショナル、フィクションと ドキュメンタリー、北京と地方都市など錯綜した文脈の越境に位置する中国独立映画の<プラットホーム>の栄光と困難に焦点が 当てられる貴重な機会になるだろう。
開会挨拶 斉藤綾子(明治学院大学)
イントロダクション――カルチュラル・アサイラムとしての中国独立映画
 秋山珠子
クリップ上映とトーク・セッション「王宏偉の多様な貌」
 ワン・ホンウェイ、マーク・ノーネス、秋山珠子(兼通訳)
パネル・ディスカッション――中国独立映画の現状と課題
  司会 マーク・ノーネス
 バネリスト ワン・ホンウェイ、中嶋聖雄、秋山珠子(兼通訳)
 中山大樹(兼通訳)
出演者プロフィール 王宏偉(Wang Hongwei)
―1969年河南省生まれ。一度社会人を経験した後に北京電影学院文学科映画理論コースに入学、そこで同級生だった賈樟柯(ジャ・ジャンクー)らと 「青年実験電影小組《を作り『小山の帰郷』(1995年)や『一瞬の夢』(1997年)を制作。賈樟柯監督の『プラットホーム』(2000)でも主役の 一人を演じた。これがきっかけで他の監督の作品でも俳優として仕事をするようになり、戴思杰(ダイ・シージエ)監督『小さな中国のお針子』(2002年)、 陳(チェン・)大明(ダーミン)監督『鶏犬上寧(原題)』(2006年)、王分(ワン・フェン)監督『スーツケース』(2007年)、王兵(ワン・ビン)監督『暴虐工廠』 (2007年)などにも出演。また、北京独立電影展ではプログラムディレクター、栗憲庭電影学校では教壇にも立ち、2011年からは栗憲庭電影基金のアートディ レクターとしても活動している。
秋山珠子(AKIYAMA Tamako)
―字幕翻訳家、中国文化研究者。立教大学教育講師
マーク・ノーネス(Mark Nornes)
―ドキュメンタリー映画研究者。ミシガン大学教授
中嶋聖雄(Seio Nakajima)
―早稲田大学アジア太平洋研究科准教授
中山大樹(Hiroki Yakayama)
―中国インディペンデント映画祭代表
なお、本イベントは一部を科学研究費補助金挑戦的萌芽研究<カルチュラル・アサイラム:中国インディペンデント・ドキュメンタリーの生成と流通> (代表:秋山珠子)の補助を受けています。

※申し込みは必要ありません。入場無料。直接会場にお越し下さい。

お問い合わせ先

言語文化研究所 03-5421-5213

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