開催日 | 2016年9月28日(水) |
---|---|
時間 | 17:00-19:00 |
会場 | 白金キャンパス 本館1358教室 *日本語通訳あり |
主催 | 言語文化研究所 |
講演者プロフィール |
Gabriel Gallezot ガブリエル・ガルゾ ニース・ソフィア・アンティポリス大学准教授 南仏地方科学情報教育研究所共同責任者 オープンアーカイブ共同創立者 |
講演テーマ | 文化的対象の把握を意味するこの二つのターム、すなわち読解・記述の活動としてのレトリュールと、書かれた情報を読解・利用する能力を示すリテラシーは、700年ほどの歴史によって隔てられているが、読み書きの活動を繰り返すことによって知覚世界の理解に必要な知識が獲得されるものであると考える限り、同じ一つのプロセスによって結びついている。 デジタル環境においてコミュニケーション装置は、読解と記述の活動を切り離せないものにしている。「キーボード」が「ペン」にとって代わり、「ディスプレイ」が「書物」と「白紙」を結合し、ブログなど書き込み可能のウェッブが提供され、ソーシャルネットワークによって「テクストの仕切り」が交渉され、検索エンジンが「目次」を整理するようになったとき、我々の認知図と情報・コミュニケーション習慣は大きく変わっていく。 「デジタル時代における学術的レトリュール」を分析するというのは、学術環境におけるそれらのプロセスと「更新」を明るみに出すことである。ここで「リテラシー」よりも「レトリュール」を選んだのは、その言葉が「学術的文献」という意味を13世紀に現れた時に含んでいたためだが、知的技術やコミュニケーション装置によって改められた同じ物の考え方であることには違いない。 今回はどのように科学および人文・社会科学の研究成果が公開されているのか検証し、従来の発表形態とは異なるその手法について議論する。 |
お問い合わせ先言語文化研究所 |
|
関連リンク言語文化研究所HP→http://www.meijigakuin.ac.jp/~gengo/ |