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銅版画のパラゴーネ

開催日 2017年12月9日(土)
時間 【開場】13:30【開会】14:00(16:30閉会予定)
会場 明治学院大学白金校舎2号館2201教室
主催 明治学院大学文学部芸術学科
講義概要 西洋の版画といえば銅版画だが、なかでもよく知られているのはエッチングだろう。版画制作には「描く」と「彫る」というふたつの異なる過程があるが(厳密に言えば、さらに「刷る」も加わる)、この両者をひとつに重ね合わせたかのようなその制作方法により、エッチングは画家の感性や手の動きが直接銅板に刻まれる技法と見なされてきた。だからこそ、石版画が席巻していく19世紀においても、エッチングは重要な表現手段として存続したのである。しかし、エッチングは当初からそのような評価を得ていたわけではなかった。
エッチングの受容史を辿りながら、むしろ「劣性技法」であったエッチングがどのようにしてエングレーヴィングと競い、さらにこれを凌駕していったのかを検討する。
講師紹介 幸福 輝(こうふく あきら)
国立西洋美術館客員研究員。国立西洋美術館で近世ネーデルラント美術を中心に研究を続け、また、同分野を中心に多くの展覧会を企画。 著書には『ピーテル・ブリューゲル―ロマニズムとの共生』(2005年)、『カーレル・ファン・マンデル「北方画家列伝」注解』[共著](2014年)などがあり、企画した展覧会には「クロード・ロランと理想風景」(1998年)、「レンブラント―光の探求/闇の誘惑」(2011年)などがある。17世紀オランダ美術におけるアジアとの交流、それを通じて形成されたオランダの新たな自己認識を主題とする論文集が近く刊行予定。
アクセス 都営浅草線「高輪台」駅下車 A2番出口 徒歩約10分
東京メトロ南北線「白金台」駅下車 2番出口 徒歩約10分
JR「目黒」駅、「品川」駅より都バス(品93系統)で10分 「明治学院前」下車
http://www.meijigakuin.ac.jp/access/shirokane/(キャンパス案内)
※入場無料、事前申し込み不要

お問い合わせ先

明治学院大学文学部芸術学科研究室
Tel:03-5421-5380
http://www.meijigakuin.ac.jp/~art/

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