今年は、「稀才、奇才、鬼才」と謳われた映画監督・川島雄三の生誕100年に当たり、さまざまなイベントが開催されており、川島雄三に関する書籍もいくつか出版予定です。 本シンポジウムでは、水声社から出版予定の川崎公平・北村匡平・志村三代子編『川島雄三は二度生まれる』の編者と数人の執筆者が集まり、川島雄三映画の魅力と現代性について存分に語りあいます。
【タイムテーブル】 10:30~11:00 受付 11:00~11:30 斉藤綾子(本学教員) 前説「川島雄三の魅力」 11:45~12:15 上野昻志(映画評論家) 「川島雄三の女たち、あるいは川島雄三と井上靖」 12:15~12:45 志村三代子(都留文科大学)「疾走/喧嘩する「三十娘」 ——川島映画のなかの淡島千景をめぐって」 12:45~14:00 ランチブレーク 14:00~14:30 ク・ミナ(本学言語文化研究所外国人研究員)「思想からの積極的逃避−−川島雄三と風俗映画」 14:30~15:00 川崎公平(日本女子大学)「負債と媒介−−川島雄三監督作品における未来のイメージ」 15:00~15:30 北村匡平(東京工業大学)「壊乱するスクリーン——川島的フレームとフランキー堺の狂騒」 15:30~16:00 渡邉大輔(跡見学園女子大学)「川島雄三と交錯する戦後日本のメディア状況」 16:00~16:20 休憩 16:20~17:30 ラウンドテーブル 「時代がやっと川島雄三に追いついた!」
《川島雄三とは》 1918年2月4日青森県むつ市生まれ、1963年6月11日没。1938年松竹に入社し、島津保次郎、小津安二郎、木下惠介、澁谷実などの助監督を経て、44年織田作之助原作の『還って来た男』で監督デビュー。ほぼ20年の間に51作品を監督し、日本映画史にユニークな足跡を残した。 乾いたユーモア、鋭い風刺精神、ドタバタ・ナンセンスが利いた笑いと、感傷を排した観察眼鋭い人間描写と控えめな人情があいまった独自の世界を、映画形式を追究しつつも単なる美などいとも簡単に破壊してしまう特異な演出スタイルで描き、玉石混淆の作品群を残したため、「作家性なき作家」とも呼ばれている。夭折の天才として今も多くのファンを魅了している。代表作には『幕末太陽傳』(1957年/日活)、『貸間あり』(宝塚映画/1959年)、『雁の寺』(1962年/大映)などがある。
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