スマートフォン版を表示

【PRIME主催シンポジウム】硫黄島強制疎開80周年記念シンポジウム

開催日 2024年2月17日(土)
時間 14:00~17:00
会場 明治学院大学白金キャンパス3号館3101教室
主催 明治学院大学国際平和研究所(PRIME)/全国硫黄島島民3世の会
開催概要

硫黄島強制疎開80周年記念シンポジウム

硫黄島(東京都小笠原村)は、第2次世界大戦で最も凄惨な戦場のひとつとして知られています。
一方、硫黄島・北硫黄島を含む硫黄列島(火山列島)で、それ以前に半世紀にわたって島民が生
活でいたことや、島民の多くが1944年に戦時強制疎開させられたことは、まだ広く知られて
いるとはいえません。また強制疎開時に、16~59歳の男性島民の多くは軍属として硫黄島に
残留させられ、その大多数が地上戦の犠牲になりました。

硫黄島は地上戦後、米軍の秘密基地として利用されました。1968年の日本への施政権返還後は
半世紀以上、自衛隊によって排他的に使用されています。硫黄列島は、第2次世界大戦期から
冷戦期を経て21世紀にいたるまで、約80年間も全島民が帰還できないという、世界的にも異様
といえる状態に置かれています。

2025年は「戦後80年」を記念するさまざまなイベントが行われ、硫黄島地上戦80年も想起され
ることでしょう。しかし、硫黄列島の「国策に翻弄された130年」の重い歴史をふまえるとき、
2024年の「強制疎開80周年」には特別の意味があるのです。

第1部では、硫黄島民の戦前・戦争・前後の経験をテーマとする小説『水平線」(新潮社)で織田
作之助賞を受賞し、自らも島民3世である滝口悠生さんと、戦前の硫黄島での生活を鮮明に記憶
している、島民1世の奥山登喜子さんに、強制疎開80周年をテーマに講演いただきます。

第2部では、硫黄島民2世代表と3世代表に登壇いただき、滝口さん、奥山さんを交えて、硫黄島の
過去と未来を考えるパネルディスカッションを行います。

小笠原村長の渋谷正昭さん、島民各団体の代表者にもご発言いただきます。

80年も故郷に帰れないなかで、島民の歴史や記憶を未来にどのように受け継いでいくのか、市民
社会や国がこれから何ができる/何をすべきなのか、みなさまと一緒に考えていきたいと思います。


日時: 2024年2月17日(土) 14:00~17:00
場所: 明治学院大学白金キャンパス 3号館1階 3101教室
申込み: 不要  ◆対面参加(定員300名) ◆学内外どなたでもご参加いただけます。
参加費: 無料

主催:明治学院大学国際平和研究所(PRIME)/全国硫黄島島民3世の会
後援:東京都小笠原村/明治学院大学社会学部付属研究所/公益財団法人小笠原協会/一般社団法人
硫黄島帰島促進協議会/全国硫黄島島民の会/小笠原村在住硫黄島旧島民の会

 <プログラム>
開会挨拶:渋谷正昭(小笠原村長)
第1部
基調講演 「硫黄島強制疎開80周年にあたって」 滝口悠生(作家/硫黄島民3世) 奥山登喜子(硫黄島民1世)

第2部
島民各団体の紹介
パネルディスカッション 伊藤謙一(硫黄島帰郷促進協議会副会長/硫黄島民2世)高橋淑子(全国硫黄島
島民の会会員/硫黄島民3世) 奥山登喜子 滝口悠生

司会・オーガナイザー:石原 俊(明治学院大学教授/全国硫黄島島民3世の会顧問)

お問い合わせ先

明治学院大学国際平和研究所(PRIME)
■TEL:03-5421-5652  ■FAX:03-5421-5653 
■URL:http://www.meijigakuin.ac.jp/~prime/
■E-MAIL:prime@prime.meijigakuin.ac.jp

関連リンク

http://www.meijigakuin.ac.jp/~prime/events/events20240217/
/news/archive/attachment_file/2023/240217.pdf (PDF/6.7 MB)

Back

おすすめ