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近代フランス絵画における芸術家の表象

開催日 10月21日(土)
時間 14:30 - 16:30
会場 白金校舎2号館2301教室
主催 文学部
講師 三浦 篤
概要 「芸術家の表象」とは、絵の中に描かれた芸術家像を総称するために使っている言葉です。自画像、画家の肖像、集団肖像画、アトリエの芸術家像、古の巨匠を主題とする作品など様々です。なかでも個人的に、19 世紀後半のフランス絵画の革新派(クールベ、マネ、印象派からナビ派まで)において、同時代の芸術家の姿を描いた作品が数多く描かれるようになったことに興味を持っています。今回は特に、クールベの《画家のアトリエ》、ファンタン=ラトゥールの《ドラクロワへのオマージュ》や《バティニョール街のアトリエ》、そしてモーリス・ドニの《セザンヌへのオマージュ》まで集団肖像画に焦点を当てて分析することによって、保守的な美術制度から離れて独立芸術家集団を形成する、近代芸術家の意識の在り方を探ってみたいと思います。9月後半に出版予定の著書『近代芸術家の表象マネ、ファンタン=ラトゥールと1860 年代のフランス絵画』の内容と大いに密接しています。
講師紹介 三浦 篤(東京大学総合文化研究科教授)
* 1981年東京大学教養学部卒業(フランス科)。1984年東京大学大学院人文科学研究科美術史学修士課程修了。1985年フランス政府給費留学生と して渡仏し、パリ第4大学美術考古学研究所で西洋近代美術史を専攻。1989年帰国。1990年日本女子大学人間社会学部講師、1993年東京大学教養 学部助教授、1996年東京大学大学院総合文化研究科助教授、2006年同教授、現在に至る。1997年パリ第4大学で博士号を取得。
* 専門領域は19世紀フランス絵画史、日仏美術交流史。
* 主著:『マネとファンタン=ラトゥールをめぐる芸術家の表象』(東京大学出版会より2006年9月刊行予定)、『西洋美術史ハンドブック』(共編 著、新書館、1997)、『ジャポニスム入門』(共編著、思文閣、2000)、『まなざしのレッスン ー西洋伝統絵画』(東京大学出版会、2001)、『自画像の美術史』(共編著、東京大学出版会、2003)。展覧会カタログ監修・執筆多数。
入場無料

お問い合わせ先

芸術学科(担当:清水)Tel: 03-5421-5380 Fax: 03-5421-5502
e-mail: art@ltr.meijigakuin.ac.jp

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