電話やインターネットを持ち歩いて働きたい場所で仕事をしたり、好みの音楽やテレビ番組をどこででも楽しんだりできるようになりました。再婚率は上がり、家庭という場所を作りなおす人が増えてきました。人と場所、人と人とのつながりを手に入れやすい社会になったように見えますが、選択肢が増えたからこそ、安全さや安心感を伴うより良い居場所を追い求めるようになった、と見ることもできます。心理学は、私たちが基地的な場所を持つことの意味について様々な領域からアプローチしてきました。赤ちゃんや子どもは周囲とのやりとりの中で安全な環境を心の中に作り、その「心の中の場所」と「未知の場所」とを往復しながら成長していくと言われています。安心できる場所を持つことは、また、大人になってからも発達や健康、社会生活を促すことがわかっています。安心できる拠り所になることがカウンセリングの基本でもあります。
心理学部付属研究所が企画する本講座の講師陣は、居場所を探求する研究者や居場所を作る実践者です。講義やワークを通じて居場所をさまざまな角度から見つめ、より豊かに生きるための場所を持つことの現代的意味を皆様と考えたいと思います。
開講スケジュール
講日 | 講演テーマ | 講演者 | |
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第1回 | 10月8日(火) (開講式) |
現代社会において居場所とは | 早稲田大学文学学術院教授 山西 優二 |
第2回 | 10月11日(金) | 多文化共生社会における外国人の居場所づくりについて -日本語教室における現場から- |
明治学院大学心理学部教授 阿部 裕 |
第3回 | 10月15日(火) | インターネット空間は居場所になりうるか -ソーシャル・ネットワーク・サービス(SNS)の利用から考える- |
明治学院大学心理学部准教授 宮本 聡介 |
第4回 | 10月18日(金) | 地域での居場所作りから考える共生社会の手がかり -障がい児のお祭り参加の事例などから- |
明治学院大学心理学部教授 緒方 明子 |
第5回 | 10月22日(火) | 心の居場所の生涯発達-高齢者の回想法を通じて- | 明治学院大学心理学部准教授 野村 信威 |
第6回 | 10月25日(金) (閉講式) |
居場所を広げる、居場所をつなげる -マクロカウンセリングの視座から読み解く居場所の有機性- |
明治学院大学名誉教授 井上 孝代 |
募集要項
開講時間 | 18時45分-20時15分 ※第1回と第6回は、開講式および閉講式を行うため、15分繰上げて18時30分からの開催となります。 |
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募集対象 | 原則、港区内在住・在勤・在学の方 |
会場 | 明治学院大学 白金キャンパス 2号館2301教室(予定) ※車の乗り入れはできません。徒歩または電車・バス等の公共交通機関をご利用ください。 |
募集人数 | 100名(先着順) |
受講料 | 2,500円(全6回) 納入された受講料は、いかなる理由であっても返金いたしかねます。 |
申込手順 |
※個人情報の取り扱いについて |
申込期間 | 2013年9月30日(月) 消印有効 |
申込先 | 108-8636 東京都港区白金台1-2-37 明治学院大学 総合企画室(地域連携推進担当) |
パンフレット | パンフレット |
明治学院大学 総合企画室(地域連携推進担当)
TEL 03-5421-5247
FAX 03-5421-5387
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