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2020年9月16日

秋学期開始を前にして

2020年9月16日

在学生・保証人の皆様

明治学院大学
学長 村田玲音

 

明治学院大学では予定通り9月21日から秋学期を開始いたします。
秋学期の授業は、対面授業とオンラインによる遠隔授業を併用する形で進めていきます。

 秋学期の授業を進めるにあたり、本学では次の二点を基本としました。

1 明治学院大学では対面授業が大学教育の基本であると考え、なるべく多くの授業を対面授業で行いたい。
2 まだコロナ禍がどうなるのか予測できないので、学生・教員の皆さん双方に登校を強いることはしない。

 この二点を守りながら授業を進めていくため、秋学期中、明治学院大学では《三密》を避け、施設の定員をおおむね3分の1に減らして使用します(3席に1人が座る)。さらに、with-コロナ時代の大学のあり方を、通学時、授業時間、休憩時間、課外活動時間等にわたってシミュレーションを行い、キャンパス利用の設備環境を夏休み期間中に整備いたしました。

感染予防のため:消毒液ボトル設置、セルフ体温測定器設置、窓口・ラウンジ・パレットゾーンのパーティション設置、食事専用スペースの確保、清掃の強化、換気、手洗い場の設置等を行いました。

情報環境設備:Wi-Fi環境の改善のため、横浜・白金両キャンパスの各所に新たに数十カ所ターミナルを増設し、学内でオンライン授業を受講できるようにしました。また、対面授業におけるオンライン同時配信のため、教室に専用のAV機器を拡充しました。オンラインで配信される授業についても、学内に新たにスタジオを設置し、授業内容を動画に撮って配信する科目を大幅に増やそうとしています。

 対面授業・オンラインによる遠隔授業の双方で、授業をサポートする体制は、春学期に比べて大幅に改善しています。《対面授業を取り入れる科目》では、実際の授業をオンラインで同時配信することを考えています。学生の皆さんはこの授業を対面で受けることもできますし、オンラインで参加することもできます。《対面授業を取り入れる科目》では、状況を見ながら教員が対面からオンラインへ、オンラインから対面へと授業形式を変えることができます。こうすることにより、今後コロナ禍の状況が色々変化しても、柔軟に対面授業を続けていけるものと期待しています。どの授業が《対面授業を取り入れる科目》なのか、《すべて遠隔授業で行う科目》なのかは、ポートヘボンで発表されていますので、学生の皆さんは各自確認してください。

 秋学期には対面授業の開始に合わせ、《大学内への原則入構禁止》も解除いたします。「新型コロナウイルス感染症への対策を十分考慮したうえで」という制限がつきますが、サークル活動、友人・教職員との交流、図書館等の施設・設備利用、といった大学本来の機能が徐々に戻っていくことと思います。

 また、春学期途中からスタートいたしました《新型コロナウイルス感染症対応給付奨学金》はそのまま継続し、11月からは第二期の募集期間が始まります。第一期に当奨学金を受給された方も再度、第二期で申請が可能ですのでご利用ください。一回40万円を2回まで、最大80万円まで受けられます。

 明治学院大学はこうした形で、with-コロナ時代の授業の進め方に取り組んでいこうとしています。対面授業とオンラインによる遠隔授業の併用は、これまで全く経験のない状況ですが、明治学院大学はこうした形で目指す教育を守っていきたいと考えており、授業料の減額といった方向は現時点では考えておりません。本学のこうした考え方をご理解くださり、ご協力いただけますようお願いいたします。

 まだ、新型コロナウイルス感染症の行方はまったく分かりません。明治学院大学は秋学期に対面授業を開始するにあたって、教育の場でクラスターが発生することを何よりも懸念しております。皆様一人一人に引き続き、学内外で感染予防を徹底していただくようお願いいたします。

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