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障がいのある子どもたちと向き合った3年間

2025.05.12

新入生歓迎会で先輩からOPENROOM(障がい児との交流を行う任意団体ボランティアサークル)の話を聞き、興味を持ったことが全ての始まりと語る大竹光波さん。そこからの3年間、OPENROOMでの幹部や代表を担い、サークルをまとめ上げつつ、さらには、ボランティアセンターとコラボレーションして、ボランティア・カフェや1 Day for Others(以下、1 Day)という1日社会貢献プログラムを企画・運営。多方面から、障がい児との交流に挑んできた大竹さんの取り組みや想いを伺いました。

大竹 光波 心理学部 心理学科 4年 趣味はライブ・舞台鑑賞。高校時代はテニス部で活躍。好きな食べ物は、チーズ。パンも好きでパン屋さんでアルバイトもしています。自分を一言で表すと、前向き!! 常に笑顔の大竹さんは、この“前向きさ”にこれまで何度も助けられたそうです。明学の好きなところは、居心地が良いところ。

OPENROOM(ボランティアサークル)との出会い ~きっかけは突然に!~

大学に入り、新しいことにチャレンジしたいなと思っていた矢先、新入生歓迎会で先輩からOPENROOMの話を聞きました。ボランティアについては、高校までは、一日限りの清掃ボランティアなどに取り組んだことはありましたが、継続して活動したことはありませんでした。もともと子どもと関わることが好きだったため、ボランティアサークルをとおして子どもたちと関われることに魅力を感じ加入しました。

OPENROOMの活動内容は、対面やオンラインを通じて障がいのある子どもたちと交流をします。1年生として加わった私も、岐阜県の子どもたちとオンラインで毎月交流をしたり、地域のイベントに出店するなどのボランティアを経験し、人から喜んでもらったり楽しんでもらうことの嬉しさを知りました。

伝統のあるサークルですが、私が加入した頃は、部員数も少なく、廃部の危機でした。現在は地道な勧誘活動もあり、部員数も増え安定して運営できるようになりました。

サークル幹部や代表としてのチャレンジ ~持ち前の“前向きさ”で乗り越えた日々~

大学2年生の時に幹部を担い、3年生では代表を務めましたが、この2年間で団体を運営することの困難さを痛感しました。具体的にはサークル活動は学生主体で運営するため、時にはメンバー間の調整や活動の進行に悩むこともありました。特に、今年度はコロナ禍で行っていなかった重度心身障がい児との対面ボランティアを新たに開始するなど、活動の幅を広げる過程で、部員やボランティア先との連携に課題が生じることがありました。しかし、問題に直面した際には、まず自分が今すべきことを冷静に考え、最善の方法を選択することを心がけ、結果として活動を円常に進めることができました。

コラボレーション(OPENROOM×ボランティアセンター)の実現

昨年度(2024年度)、OPENROOM代表として、ボランティアセンターとともに様々なプログラムを企画し、運営しました。具体的には次のとおりです。

【ボランティア・カフェ】障がいと共に生きるとは~夢大使~

※ボランティア・カフェとは

様々な社会課題やボランティアに関心のある学生と教職員が集い、ともに学び合い語り合う場です。

企画のきっかけは障がいを持つ方々の生き方を理解し、それを自分たちの学びとして深め、今後のボランティア活動に生かしたいと思ったからです。

いつもOPENROOMがお世話になっている方から、夢大使の瑞宝太鼓さんを紹介していただきました。何かひとつの物事に熱中し、それを人生の希望に位置づけて生きる方々に魅力を感じ、障がいのある方々の想いを発信されている瑞宝太鼓さんに是非、演奏に来ていただきたいと考え、OPENROOMの活動内容を説明するとともに、私たちの想いをお伝えし、開催いただけることとなりました。瑞宝太鼓さんと当日の内容について相談し、一方で、ボランティアセンターとともに学内での開催に向けた準備や告知を行っていきました。当日は、瑞宝太鼓さんに講演をしていただくとともに、「太鼓の生演奏」を披露していただきました。

この活動を通して、瑞宝太鼓のメンバーの方々がこれまでの人生の過程で、太鼓と出会うことによって前向きな気持ちを持つようになり、人生が変化したことが伝わりました。また、演奏技術ももちろん素晴らしかったですが、何より笑顔でとても楽しそうに演奏しているのが素敵で印象的でした。

【1 Day for Others】知的障がいのある子どもたちが楽しく白金祭を回れるようサポート!

この企画は、障がい児支援を行う外部団体「結び-me」の利用者さん(小学生~20歳くらいの方々)に、白金祭をご案内し楽しんでもらうというものです。

「結び-me」とは、以前「結び-me」のプログラムに、OPENROOMとしてボランティア参加したことがあり、そこで関係性ができていました。その後、「結び-me」から「明学の学園祭で、団体の利用者さんが楽しんでもらえるような機会があれば」とボランティアセンター経由でお話があり、新規企画として立ち上がったという経緯です。

「結び-me」のニーズをヒアリングしつつ、ボランティアセンター担当者ともやり取りを重ね、内容を練っていきました。最終的に、利用者さんお一人に、OPENROOMスタッフや1 Dayとして参加を募った学生の方がつき、白金祭をご案内し、さらに、OPENROOMの出店ブースにも利用者さんをお招きし、様々なゲームを楽しんでもらう企画などを行いました。

子どもたちが楽しく白金祭を体験し、達成感を感じてもらえるようようなサポートをすることができました。また、子どもたちとの関わりを通じて、人と人とのつながりを深く実感しました。

ボランティア活動を通して、人に喜んでもらうことの嬉しさや何事も挑戦することの大切さを学びました。

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