教養教育センター長 渡辺 祐子
各学問領域に関わる専門的知見の教授を通して、問題解決のための読解力や分析力、多面的な思考力を修得できるよう、カリキュラムを整備しています。
身近な地域に潜んでいる「豊かさ」を発見・共有するためのワークショップ「地域の宝物探し」を横浜キャンパスと周辺地域で実施します。その導入として、このワークショップを生み出した「地元学」の理念についてレクチャーしています。
レポート・論文の書き方を、段落の組み立てから資料検索のコツまで、添削指導で明快に教えます。重視するのは、論拠に基づいて答えを出す「論証」の技術。日本人の弱点、論理的説得力の要です。大学での学びをよりクリエイティブなものとし、社会に出たとき頼れる味方を作るスキルを身につけてください。
主に外国の人々と協働するときに必要なコミュニケーション・ツールとして、「音」と、その言語の文化的・歴史的背景を重視した教育を行っています。
必修科目の「英語コミュニケー ション」では、日本人およびネイティブ・スピーカーの教員により授業を進めます。それらを通じて、上級科目・留学など、新しい可能性への挑戦につなげます。「英語特別研究」の授業では、文法力の強化を通じて英語の基礎力向上およびTOEFL®のスコアアップを目指します。
この授業では韓国語を実際に話せる力量を培います。いつも笑顔の絶えない楽しい授業です。韓国語は世界の言語のうちで日本語に最もよく似た言語です。記号に見えたハングルがいつの間にかすらすら読めています。言葉の楽しさを一緒に味わいましょう。
関連する科目を有機的に履修することにより、学修に幅や深みを持たせることができます。 その理想的な履修の「モデル」として、各テーマに沿って効率よく深く学ぶことができる4つの「コース」(仮想コース)を設定しています。
現在、日本に中長期的に滞在する在留外国人は約283万人※で、日本の総人口の2%を超えています。少子高齢化の進む日本社会においては、こうした人たちとの共生が喫緊の課題です。「多文化共生コース」では、少子高齢化が進むとともに、多言語・多文化化しつつある日本社会で、自ら課題を発見し、解決できる能力を身につけることを目標としています。 ※ 2019年6月末時点
「アジア地域研究入門コース」は、アジアに生きる市民を育てるための試みです。アジアを学ぶための授業を中心とし、実際に国内外のアジアに触れるプログラムも用意しています。アジアに属する日本社会もまた学びの対象となります。アジアをよく知り、豊かな文化的多様性を理解し、相互の違いを認め合い、共に歩む市民となってほしいと願っています。
グローバル化の進展に伴い、環境問題をはじめ社会生活全般にわたる持続可能性が問われている今、自らが地球市民であるという視点に立ち、何をすべきか考えることが求められています。「持続可能な社会コース」では、次世代を担う皆さんが、誰も直面したことのない社会問題について対処できるような思考力・判断力を身につけることを目標とします。
本学の教育理念Do for Othersについて体系的に理解することが本コースの目的です。社会貢献活動の精神をキリスト教や明治学院の歴史から学びます。加えて、現代社会の課題を主体的に解決する能力を習得するため、現代の社会課題について理解を深めると共に、ボランティアや市民活動の中で生まれた思想や手法を実践、理論の両面で学びます。
※必修科目および履修可能な科目は学部、学科により異なります。
※各科目の授業概要、学習目標、授業計画、成績評価の基準等は、シラバスより確認できます。
※ヘボン・キャリアデザイン・プログラムについてはこちらをご覧ください。
※法学部グローバル法学科生のカリキュラムはこれと異なります。詳しくは本学教養教育センターのWebサイトをご覧ください。
入学案内 (入試情報)にてご確認ください。
明治学院共通科目による教養教育は、世界に生起する諸問題について、 他者との共生をめざし柔軟かつ誠実に対処することのできる市民的教養を有する人材の養成を目的とする。 そしてその実現のために、言語系科目と諸領域科目の教育が連携し、多様な思考力と表現力を養成するための総合的な教育を推進する。 言語系科目の教育においては、コミュニケーション能力の向上と言語を育んできた自他の文化への理解を深め、 自律的な学修態度を身につけることを教育目標とする。また、諸領域科目の教育においては、専門的知見の修得を通して、 問題を的確に理解するための読解力や分析力、問題解決のための多面的な思考力を身につけることを教育目標とする。
教養教育センターは、明治学院大学の「人材養成上の目的・教育目標」に沿った人間を育成する。学生は、所定の単位を修得することにより、次の態度、知識、能力を身につけることが期待できる。
教養教育センターは、明治学院大学の「教育課程の編成および実施に関する方針」に基づき、教養教育センターの定める「人材養成上の目的・教育目標」に沿って、「教育課程の編成および実施に関する方針」を次のとおり定める。
明治学院共通科目を、コア科目、言語系科目群、人文科学系科目群、社会科学系科目群、自然科学系科目群、情報処理系科目群、健康・スポーツ科学系科目群、総合教育系科目群の各群により構成する。効率的な教育効果を期待して、コア科目に加え、基礎・応用・発展のレベルを設定することにより、順次的・体系的な学修を促進できるように科目を編成する。
(1)コア科目
建学の精神を理解し、他者への貢献を実現するために必要な知見の獲得を目指して、下記の科目を開講する。
必修科目:「キリスト教の基礎」を1年次に配当する。
(2)言語系科目群
英語によるコミュニケーション能力の向上、初習語における基礎的運用能力の育成を目指して、下記の科目を開講する。
必修科目:「英語コミュニケーション」を1年次に配当する。
留学生には、「日本語」科目を配当する。
選択必修:フランス語、ドイツ語、スペイン語、ロシア語、中国語、韓国語を選択言語科目として配当する。
留学生は、日本語以外の言語、もしくは、「日本語研究」を選択必修とする。
*「日本語研究」を選択必修とするのは、法律学科・消費情報環境法学科・政治学科のみ。
自由選択:英語のオーラシー(聞く・話す)に加え、リテラシー(読む・書く)強化を目指して、「英語研究」を開講する。
初習語学修の進展を目指して、必修科目として選択した初習語のインテンシブクラスとして各言語の「演習」を開講する。また、上記の選択必修科目に加えて、イタリア語・アラビア語・タイ語の学修を目的とした「基礎」を開講する。
初習語によるコミュニケーション能力の養成のため、「(初習)語研究」を開講する。
(3)情報処理系科目群
選択必修:「コンピュータリテラシー」を1年次に配当する
自由選択:「コンピュータリテラシー研究」、「情報科学」を開講する。
(4)諸領域科目群
明治学院共通科目の期待される学修成果に示した1~4について、幅広い学問分野における知識と正確な判断力を涵養するため、「人文科学系科目」、「社会科学系科目」、「自然科学系科目」、「健康・スポーツ科学系科目」、「総合教育系科目」の各分野・領域において諸科目を開講する。各授業科目には、個別の授業テーマが提示される。