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コラム「キャンパスCLINIC」

時代は禁煙!

白金通信2004年11月号

4月より「受動喫煙防止」キャンペーンを展開し半年が過ぎました。キャパス内で歩きタバコを目に、することも間々ありますが、多くの方は、マナーを守られ指定個所での喫煙がなされています。 タバコの害については、ふだんから耳にされることも多く、百害あって一利なしと言われ愛煙家の方の中には、肩身の狭い思いをしている方もいらっしゃることでしょう。そんな方も、今一度タバコについて考えてみましょう。 タバコの煙の中に入っている化学物質は、四千種類以上あると言われています。 その中の代表的な(1)ニコチンには、交感神経の刺激による血圧の上昇・頻脈が起こります。かるい精神高揚・多幸感があるので、タバコには依存性があります。 (2)タールには、じわじわとガンをおこす各種の発がん性物質が含まれていて咳や痰のもとになります。 (3)一酸化炭素はヘモグロビンと結びついて、赤血球の酸素運搬を妨害します。酸素を必要とする臓器に悪く、また、胎児の発育も悪くなります。 みなさんご存知でしょうか。このタバコの煙は、喫煙者が直接吸い込んだり、吐き出したりする白い煙「主流煙」よりも「くわえタバコ」や灰皿の上の「置きタバコ」から立ち昇る紫色の煙、これは「副流煙」と呼ばれ、やっかいなことに「主流煙」よりも「副流煙」の方が、発ガン物質が多いのです。 なぜなら、主流煙は900℃くらいですが、副流煙はそれより温度が低く、有害物質(とくにジメチルニトロアミンという発ガン物質)が、分解されずに煙の中に出てくるからです。タバコを口さきだけでスパスパ吸う人のそばよりも、深く吸い込む人のそばのほうが発ガン物質が少ないとさえ言われます。 そういった人は発ガン物質を深く吸い込み、身体にしまいこんでくれているのです。おわかりいただけたでしょうか? 健康相談所では、秋の日の午後、奈良女子大学高橋裕子教授をお招きし、講演会を開催することとなりました。「時代は禁煙!新しい禁煙方法と社会の動き」をテーマに講演いただきます。 期日:11月19日(金)時間:15時10分 - 16時30分 場所:横浜校舎体育館  一階セミナー室にて行います。 高橋教授は、喫煙者を対象としたインターネット禁煙マラソン(マラソンと言っても、走るわけではありませんよ)を主宰され全国規模での禁煙指導に取り組まれています。 明治学院大学も参加させていただき、すでに二回の禁煙カレッジマラソンを実施し、11月からは3回目の参加募集もいたします。まずは、講演会へ多くの方の参加を願っております。

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