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コラム「キャンパスCLINIC」

自分らしく「型破り」

白金通信2012年4月号

 学生のみなさんにとっては新鮮な気持ちにさせられる時期でもありますね。みなさまはどんなお気持ちで新学年をむかえられたでしょうか。まだブカブカな制服に大きなランドセルを背負った小学一年生の集団なんかを街中で見かけたりして、私たち社会人も同じような新鮮な気持ちにさせられています。
さて今回ですが、学生生活を自分らしく過ごせるヒントになればいいなと思い、「型破り」についてお話ししたいと思います。
 ヒトの心の発達で、小学生のころは服装や持ち物までみんなと同じでいたい気持ちが強く、中学生、高校生と進学するにつれ、いわゆる「自我」というものが芽生えて自分らしさを好むようになっていくのはみなさんもご経験積みと思います。

 
基本がしっかり出来ているから「型」を破れる 
 「型破り」というと、破天荒、奇抜、大それた、といった良くも悪くも普通じゃないというイメージがわく言葉だと思います。ヒトの心の発達の自然の摂理もあって「変わったことをやりたくなる」ことはとても大切なエネルギーだと思います。しかしその一方で、型を破るには型が出来ているから破れる、つまりヒトと違うことをするには、基本的なことを充分知っているからこそ出来るとも思うのです。
 みなさんはこれから大学の授業を通し、様々な学問に接する機会があります。中には古典的なことを学ぶ時間に、そんなこと今に役立つのか?と考えてしまいがちでしょうが、先人たちの歩んできた道を知ることはこれから先の道を切り拓くみなさんには、大変意味のある情報がつまっていると思います。

 
上手に「型破り」を!
 
「型破り」といえば、天才画家のピカソさんの若いころの絵は驚くほど写実的です。書道家も写真家もしかり。そのことが、目に見えやすいのは芸術分野ですが、他の分野にも通じることだと思います。若い力はとても大切ですし、それが今後の社会の原動力になっていくのは間違えないでしょう。上手に型を破るためにも充実した学生生活を送れることを願っています!

 

 

心理相談校医 高野知樹

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