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コラム「キャンパスCLINIC」

健康支援センター活用のすすめ

白金通信2019年3月号

 私は、長年、健康診断でコレステロールが基準値を超えていると指摘され続けてきました。ご存知の通り、コレステロールにはHDLコレステロールとLDLコレステロールがあり、特にLDLコレステロールの数値が高いと動脈硬化の原因となり、心筋梗塞や脳卒中を引き起こすリスクが高まります。

 

【自己判断の危険性】

 私が健康診断で、特にLDLコレステロール値が高いと指摘され始めたのは、今から約15年前。実は、コレステロールより前に、中性脂肪が基準値を超えた時期がありました。同時期に、積極的な水分摂取(特にお茶)を始めたのですが、それが功を奏したのか、中性脂肪の数値が大幅に下がった経験があり、コレステロールも薬に頼らず何とかなるだろう、という安易な考えを持っていました。健康診断で毎年のようにコレステロールが基準値を超え、その都度、健康支援センターから校医面談を受けるよう勧められても、自分自身で解決できる、という思いから面談を断り続けてきました。

 コレステロール対策としては、水分摂取のほか、脂っこい食べ物を出来るだけ避け、また、毎日のウォーキングや適度な運動を行なうなど、食事面・生活面での改善努力を続けてきました。

 

【医師に相談する勇気】

 しかし、コレステロール値は一向に改善せず、特にここ3年は悪化の一途で、

 今年の健康診断では更に数値が悪化していました。健康支援センターからも強く要請があったことから、ついに観念して校医面談に臨むことにしました。校医面談で、自身のこれまでの改善努力と、それらが実を結ばないことを伝えたところ校医から衝撃の一言、「遺伝でしょうね」。その後、地元の医師に相談し、薬を飲み始めることになりました。薬を飲み始めて1ヵ月後、コレステロール値は半減していました。特に副作用的な兆候も無く、何より「コレステロール値が下がった」という安心感が大きいです。何故、頑なに校医面談を断っていたのだろう、と後悔しています。

 何の因果か、2018年10月より健康支援センターの業務に携わることになりました。私の反省を踏まえて、白金・横浜校舎では校医とともに、ベテラン保健師が親身になって皆さんの健康相談にのってくれます。少しでも身体に異変を感じたら、自分で判断するのではなく、是非、健康支援センターをご活用ください。

 

総合支援室課長 上原幸雄

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