12月12日(土)12時~、県営熊谷グラウンドで、対抗戦の入れ替え戦の
明治学院大学(以下:明学大)対日本体育大学(以下:日体大)が開催されました。
明学大は1年ぶりの対抗戦Aグループへの復帰がかかる大一番です。
前日の大雨、強風が嘘のような好天のコンディションの中、明学大のキックオフで試合はスタートします。
試合開始早々の3分、左サイドを駆け抜けた日体大が先制のトライを上げます。11分にも日体大のライン
アウトからモールプレイを通してトライ、ゴールも決まり明学大0-12日体大となります。序盤の明学大は
この試合も硬くなっているようです。一方の日体大はディフェンスがしっかりしているように感じます。
17分、日体大の反則から明学大がPG(ペナルティゴール)を決め明学大3-12日体大となります。
21分には反対に明学大が反則、日体大がPGを狙いますが外れます。26分、明学大が日体大
ゴールに持ち込み初のトライを上げたかに見えましたが、相手のタックルで倒れたのにボールを
離さなかったと判定され、得点にはなりません。応援席からは大きなため息が聞こえます。
続いて27分、明学大が日体大ディフェンスの裏にボールを蹴り込み、15番がトライ。
明学大この試合初のトライで明学大8-12日体大と追いすがり、前半はこのまま終了します。
前半を終了して、ラグビー部OBからは「前半はこれでいい。後半勝負です。」と力強い言葉が聞かれました。
前半は、明学大は風下で逆光でした。応援席は後半に期待してハーフタイムを過ごします。
昨年は前半明学大10-7日体大でしたが、最終得点が明学大10-49日体大と逆転された苦い思い出もあります。
後半は日体大のキックオフでスタート。開始早々の0分、明学大が密集で手を使い日体大のPGで明学大8-15日体大
となります。5分、明学大が日体大のゴール前に襲いかかりますが、反則で流れが変わりません。反対に11分、
日体大が個人プレイで抜け出し左サイドにトライ、明学大8-20日体大になります。これ以上、点差が離れる
わけにいきません。明学大は14分、密集から右サイドに展開し14番がトライ、難しいゴールキックも入れて
明学大15-20日体大と1トライ、1ゴールで逆転の点差まで追いすがります。17分に日体大が大きなランプレイ、
ただし今回は日体大が反則を取られます。20分~25分、日体大の連続攻撃が続きます。明学大がゴール前、
体を張ったプレイが続きます。根負けした日体大がトライを狙わずに、27分にドロップゴールを狙いますが外れます。
明学大の驚異的な守備の粘りです。その後も日体大の連続攻撃が続き、39分に明学大が痛恨のラインオフサイド。
日体大がPGを慎重に決めて明学大15-23日体大になります。1トライ、1ゴールでは追いつきません。
そしてロスタイムは4分と発表されます。
ロスタイム3分、今度は日体大がオフサイド。明学大は冷静にPGを狙います。PGが入ると明学大18-23日体大、
日体大のキックで試合が再開し明学大ボールで試合は展開。試合を切らないでトライ、ゴールか決まれば
明学大25-23日体大と逆転になります。ところがPGが外れ、日体大のキックから再スタート、日体大が
ボールを確保して蹴りだしたところで試合は終了。明学大15-23日体大で試合は終了しました。
明学大の選手はグラウンドにうずくまる選手もいます。日体大の選手は涙で抱き合う選手も…。
ただし、観客席からは明学大選手に大きな拍手と声援が届きました。結果は負けましたが素晴らしい試合でした。
応援席では「よくやったよね」「いい試合だった」と賞賛の声しか聞かれませんでした。4年生の女子学生からは
「本当に良かったです。後半、選手の頑張りに涙が止まりませんでした」と言ってくれました。応援席、全員の声だと思います。
4年生が中心の明学大ラグビー部ですが、部員も多く選手層は厚くなっています。Aグループの成蹊大、日体大と
力の差がないことは明らかです。次年度の入れ替え戦はやってくれると思います。素晴らしい試合をありがとうございます。
頑張れ! 体育会ラグビー部!!