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Voice ~「学びに基づくボランティア実践プレゼンテーション大会」受賞者の声~



昨年(2017年)11月におこなわれた、第2回「学びに基づくボランティア実践プレゼンテーション大会」。
最優秀の学長賞に選ばれたのは、国際学部国際学科4年の大竹菜緒さんです。
大竹さんは、学部学科の講義やゼミでの校外学習を通して知識や経験を積んだ後、視野を広げるためにおよそ1年間ヨルダンに滞在。シリア支援団体で、ボランティア活動に従事しました。

→受賞について詳しい内容はコチラ


大竹さんが経験したヨルダンでのエピソードや、これまでの活動で印象に残ったこと、大竹さんが考えるボランティアについてなど・・・
彼女がどのようにして「大学での学び」と「ボランティア実践」の両方を深めてきたのか。詳しくお話をうかがいましたので、ご紹介します。
これからボランティア実践に取り組もうと考えている全ての方の背中を押してくれる、そんなメッセージとなっています。
 

教えて!大竹さん

Q.これまでの学びや活動で、現地の人たちとの交流など、印象に残っているエピソードがあれば教えてください。


シリア難民の家庭を訪問

「ここには水がない。食べ物もない。こんな苦しいところで生きるなら、一刻も早くシリアに帰って 死んだほうがマシだ。」

2015年の夏、ゼミの校外実習で都市難民の生活実態を調査中に、70代の女性から向けられた言葉です。その女性は娘家族とともにヨルダンで避難生活を送っていましたが、生活の厳しさから娘家族はシリアに戻っていったそうです。しかし戻れる体力がなかった女性はそのまま残ることに。高齢であるがために、働くこともできず、ただ時間が過ぎていくのをじっと待つだけの日々が続いていたんだと思います。

この言葉は、まだヨルダンに来て間もない自分にとっては衝撃的でしたし、虚しくなりました。と同時にニュースでしか知らなかった難民問題を、初めて現実に起きていることとして捉えることができました。そして、ただ「シリア難民」と一括して語られてしまうことの怖さも感じました。この学びから、ただ統計のような数字からではなく、シリア人がどのような状況にあり、どのようなことを考え、日々生活しているのかといった個々のケースを丁寧に知ることで難民問題を理解したい、と思うようになりました。


Q.ヨルダンでの活動中、大変だった出来事はありますか?
  あれば、それをどう解決したのか教えてください。


子どもたちの笑顔を守りたい

自分はシリアの人々に対して何もできないという罪悪感に駆られた時期がありました。サダーカ(※1)がメインの活動とする紛争停止に向けたアドボカシー活動(※2)では、目の前で生活に困っているシリア人に対して物資支援や現金支援といった「分かりやすく、目に見える」援助を差し伸べることはできないからです。
もちろん頭の中では紛争停止を訴え続けることが重要だと思っています。でも、いざ出会うシリア人に「あなたは何を私たちに支援してくれるの?何かもらえるのかしら?」などと言われると、話を聞くだけで何もできていない自分がいて、彼らに対する罪悪感が沸くようになりました。と同時に、そのような期待を彼らにさせてしまっていることに対しても嫌気がさしました。
そんな時、サダーカの代表である田村さんに相談をし、僕もそういう感情を持ったことがあるよ、と共感をしてもらったことが、自分の中では気持ちが楽になった瞬間だったと思います。また、出会ったシリア人に対して、ただ支援ができないことを申し訳なく思うのではなく、活動の意義を伝え、理解を得られるようになろうと思うようになりました。

(※1)「サダーカ」・・・シリア支援団体
(※2)「アドボカシー活動」・・・様々な社会の課題を解決するために、政治を動かすための提言をすること。


Q.ボランティアを通じて、培ったものは何ですか。


首都アンマン

これはJUNKO Association に所属していた頃からですが、物事を進めるにあたって、目的と目標、そして的確な手段を意識できるようになったことです。
あとサダーカでは、ヨルダンでズカズカとシリア人のお家にお邪魔していたので、それなりの度胸はついたのではないかと思います。


Q.ずばり、大竹さんにとってボランティアとは?


学習帳を手に笑顔の少年と

「ボランティア=無知を知ること」。
ボランティアは無償だからこそ、やる気さえあればどんな活動でも参加することができるのが大きな特徴だと思っています。一方で、新しい世界に飛び込んでみるというのは、自分がまったく知らなかった世界を見るということでもあると思います。
その中で、あぁ本当に自分は何も知らなかったんだ、と反省し、それを糧にまた活動に向き合えることが自分にとってのボランティアだったかなと、今ふりかえって思います。


Q.今後の展望や、夢を教えてください。

壮大な夢ですが、紛争のない社会を実現するために、これから時間をかけて知識と経験を増やし、少しずつ貢献できたらと思っています。
4月からは、アラビア語を学べる学校の卒業を目指しつつ、大学院進学に向けた準備を進める予定です。


Q.これから、「大学での学び」×「ボランティア実践」に取り組もうとしている学生にアドバイスをお願いします。

 

大したことは言えませんが、色々と悩んで大変な時は、所属ゼミの平山恵先生の名言である「死ぬこと以外はかすり傷」を思い出すと、気持ちがかなり楽になります(笑)。

私の場合、ただ大学の机上で勉強するだけでは、現実社会との繋がりが見えづらく、モチベーションが保てなかったと思います。ボランティアは大学という枠を超えて外の社会を見られる機会だと思います。
明学はそれができる環境が整っていると思うので、ぜひ活用してみてはいかがでしょうか。


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