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明治学院大学のキリスト教主義教育について

明治学院大学は、“Do for Others(他者への貢献)”を教育理念とし、キリスト教による人格教育を建学以来行ってきました。

明治学院大学のキリスト教主義は、社会の困難に向けて一歩踏み出し、「公正」「平和」「共生」などの人類の普遍的な理想をさまざまな立場の人たちと一緒に実現していくことを目的としています。

多様な「他者」が共に行動するとき、それまで共有できなかった互いの経験が本当にかけがえのないものであることに気づかされていきます。他者への深い共感、互いの経験と個性の尊重は、人類の普遍的な理想の礎そのものです。

「他者」に向き合う。その中でマニュアルに頼らずに問題解決できる本当の力が育まれていきます。その力は、授業やボランティア、課外活動、留学生活などでの活動、また友人や恩師たちとのつながりを通して、さらに確かなものとなっていくでしょう。また、挫折や行き詰まりの中で、自分を見つめ直し、再び取り組む力を得る時となることを願って、さまざまなかたちの礼拝が本学では行われています。

明治学院は、ヘボン博士をはじめ、幕末から明治時代にかけて来日した多くの宣教師たちの熱心な祈りと努力によってその礎が作られました。宣教師たちは、国境を超えて、痛みと困難を抱えた人々の声に耳を傾け、異文化世界の人々と深いところでつながり、人とこの世に仕えることのできる学生を育て、世に送り出すことが重要であると考えました。

創立者たちが残そうとしたのは単なる知識ではなく、人が生きる上でなくてはならない、自分を深く肯定し受け入れることのできる愛と、困難な隣人のそばに向かおうとする愛の力でした。弱さが真に肯定され、人間性が回復されるところに愛はあるからです。

創立以来今日まで受け継がれてきたこの伝統に立って、「他者」と向き合い、「他者」を大切にすることのできる学生を、一人ひとり育むこと。これが明治学院大学のキリスト教主義教育です。

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