多文化交流フォーラム「With us, For us -世界と私で創る未来-」 企画・運営を通して感じたこと
10月21日(土)に白金キャンパスで、社会学部と教養教育センターが進める「内なる国際化」プロジェクトの意見交換型シンポジウムとして「『内なる国際化』を考える多文化交流フォーラム」が開催されました。私たち社会学部の学生も企画・準備・運営に関わらせていただきました。
グローバル化が進む現在、私たちの身近には外国にルーツを持つ多くの方がいます。そこで私たちは、彼らの等身大の姿を知り、多文化共生について考えるきっかけになればという思いのもと「With us, For us -世界と私で創る未来-」をテーマに設定しました。
今回のフォーラムでは外国にルーツのある方々、4名をゲストにお招きし、日本での生活の中で抱いているリアルな思いを語っていただきました。ゲストと参加者、約50名で意見交換をする中で、私は強く感じたことがあります。
それは、多くの人が無意識の内に彼ら彼女らをステレオタイプな視点から見てしまっているということです。
自分では良かれと思って行なうことも、それがステレオタイプに基づいたものならば相手を不快な気持ちにさせてしまうことにもなります。相手を理解すると同時に、自分自身の内にある価値観を知ることが大切だと感じました。また、国籍や文化にとらわれず「ひとりの人」として等身大の相手を受けとめ、コミュニケーションをとる姿勢を忘れてはならないと気づきました。
このフォーラムを通し、多文化共生について参加者一人ひとりが自分のこととして捉え考えるきっかけになったら嬉しく思います。私自身、今回得ることのできた新たな気づきを基に、考えを深めていきたいと思います。
中島穂乃花(社福3年)
打合せをする社会学部生4人と高桑光徳教養教育センター教授。筆者の中島さんは中央。
渡辺裕馬さん(社会2年。右上)が中心となりチラシを制作し、配布。
司会進行を入谷萌さん(社会3年)、広瀬正太さん(社福3年)が担当しました。
外国をルーツに持つゲストの方の講演(写真は本学卒業生でもある玉置瞬さん)。
グループ別のワークショップではさまざまな意見交換がなされました。