スマートフォン版を表示
学び

「内なる国際化」プロジェクト 学習支援アシスタントとして学んだこと

8月1日~31日、白金キャンパスで開催された「内なる国際化」プロジェクト協力の「外国につながる子どもたちのための集中学習支援教室」(さぽうと21※主催)に参加しました。私は今回の学習支援ボランティアを通じ、「内なる」という言葉の持つ2 つの意味を学びました。

1つ目は、私の「内」です。ボランティア前は、いかに日本語や日本文化を子どもたちに理解してもらおうかと考えていました。しかし、子どもたちはすでに素晴らしいアイデンティティと国籍とは関係ない「自分」を持っていました。日本という枠にはめようとしていた自分は、子どもたちから国籍や環境を超越する自分らしさの大切さを教えられました。

2つ目は、日本の「内」です。日本は外国籍の人に排他的であると感じます。223万人以上の外国籍の人がいるにも関わらず、外国籍の人の価値観を理解しようという姿勢に欠けています。日本文化を受け入れることも必要かもしれません。しかし同時に忘れてはいけないことは、私達も違う文化、価値観を学び受け入れなければならないということです。

自分らしさをお互いが失わないこと。違いを受け入れて理解しあうこと。これが内なる国際化に必要な姿勢ではないでしょうか。こうした姿勢が当たり前になる時まで、私自身もさらに理解を深めていきたいと思っています。

※社会福祉法人さぽうと21(東京都品川区)

執筆者: 佐々木愛(社会4年)

白金通信2016年10月号(No.486) 掲載


毎日平均約15人の子どたちが参加し、延べ50人以上の学生が支援しました。

おすすめ