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学び

法と経営学研究科「ポスト・モダン消費税」セミナーを開催

10月28日、本学記念館にて、西オーストラリア大学のリチャード・クリーバー教授を特別講師とし、「ポスト・モダン消費税」をテーマとするセミナーを開催しました。当日は、全国から租税法研究者や税理士の先生らをはじめ、本学大学院で租税法を専攻している学生の他、早稲田大学の大学院生の方々も参加されました。

皆さんは、こんなことを考えたことはありますか。「予約した航空券を搭乗直前にキャンセルし、航空券代が返金されない場合、それでも消費税が発生するのはおかしくはないか?サービスを消費していないのに消費税を取られるのはなぜなのだろう?」

そのような私たちの生活に身近な消費税の問題から、諸外国の複雑な消費税制度の問題に至るまで、クリーバー教授からお話を伺うことができました。また、その後の懇親会では、同じ分野を学ぶ両大学の大学院生同士の交流もでき、自分の研究に刺激となる貴重な時間を過ごすことができました。

私が在籍している法と経営学研究科は、2015年に設立された経営学と法学を融合的に学ぶことのできる研究科です。

クリーバー教授は講演の中で「日本の大学教育では、一つの分野だけに専攻を絞る傾向にあり、それは視野を狭める」とおっしゃっていました。欧米では大学教育において複数の分野を専攻することは珍しくありません。本研究科はまさしく、これからの日本の大学院教育のさきがけとなると私は思っています。

日野原伸也(法と経営学研究科修士課程一年)


クリーバー教授の講演では、各分野の活発な意見が交わされました


早稲田大学の大学院生との貴重な交流の機会にもなりました

白金通信2018年3月号(No.493) 掲載

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