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ボランティア

【「Do for Smile@東日本」プロジェクト】9年目を迎えて~大槌町吉里吉里での活動をふりかえる

「Do for Smile@東日本」プロジェクトは活動開始から9年目を迎えます。大槌町と大学は2012年に協働連携協定を締結し、現在3期目となりました。協定締結は学生等による継続的な復興支援活動に便宜を図り、地域文化を学びの素材として文化・産業・教育分野で協働連携し、相互発展と人材育成に寄与することを目的としています。東日本大震災に関する報道は少なくなりましたが、まだ復興への道半ばというのが現場の正直な印象です。かさ上げされた土地に道路が移設整備され、この1、2年で大槌町中央公民館吉里吉里分館(吉里吉里公民館)や駐在所のような生活拠点施設や復興住宅が建ち始め、復興が実感できるようになりました。

また、3月23日(土)には、震災により運休していたJR山田線が三陸鉄道として復旧します。こうした状況の中、本学は津波に流された『吉里吉里語辞典』のアーカイブ化、教育面では方言を子や孫に伝える「吉里吉里カルタ」の作成とカルタを吉里吉里学園のふるさと科の授業で活用するなど、着実に果実を生むとともに、学生の手記にあるような地域の要請に応える活動に取り組んできました。今後は協働連携に基づき大槌町の産業を後押しする活動や、他大学生との連携活動も模索したいと考えています。

ボランティアセンター次長
波多野洋行

わんぱく広場  

楽しみに待ってくれる子どもたちのために 

わんぱく広場は、東日本大震災によって瓦礫が散乱していた吉里吉里地区で、子どもたちに安心安全な遊び場を提供するために始まった活動です。震災後に緊急支援として始まった本活動も来年度で9年目を迎えます。年に何度かあるわんぱく広場に欠かさず参加してくれ、次の開催を楽しみに待っている子どもたちがいることは、継続して吉里吉里で活動してきたからこそだと思います。今後も子どもたちの力を引き出し、のびのびと遊べるような場所作りを心がけたいと思います。
諸岡里菜(社福2年)


遊びの時間と勉強の時間を必ず設け「遊ぶ時は全力で楽しく!」、「勉強する時 は静かに集中!」
を心がけています。


少し難しい問題にも一緒に挑戦

すまいる花壇

イエローの花々で吉里吉里を明るく

すまいる花壇は、2018年6月に大槌町吉里吉里地区の天照御祖神社近くに作られた花壇です。本学のスクールカラーである黄色の花を中心に植えてあり、今はパンジーとマリーゴールドが咲いています。地域の方にお話をいただいたことがきっかけとなりました。本学と吉里吉里のつながりを改めて感じるとともに目に見える象徴にもなりました。お花を見た方が明るく笑顔になっていただけると嬉しいです。
山本亜有実(消費2年)


みんなで苗を植え、花壇づくり


活動に行くたびに全員で花壇の手入れをしています。

吉里吉里マップ

私たちの力で吉里吉里の魅力を発信! 

吉里吉里マップは、吉里吉里地区・浪板地区の地域の魅力を伝えるために、学外の奨励金制度を利用し地域の方にも協力をしていただきながら作成しています。現地を訪れた方が、私達が作ったマップを見つけて手に取り、吉里吉里を巡って、一つでも多くの魅力を体感してもらいたいと思っています。「長年、吉里吉里地区や浪板地区に関わってきた私達にしかできないものをつくりたい」という熱い思いを胸に、完成まで奮闘していきます。
小泉悠斗(教育発達2年)


マップ作成のための現地活動計画を立てました。


12月に第1回現地活動を行いました。浪板不動滝での1枚!

白金通信2019年3月号(No.498) 掲載

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