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学び

劇作家シライケイタ氏が語ったこと 西堂行人文学部教授との対談から

12月21日の3、4時限(演劇概論S+演劇身体表現演習)を通し、劇作家のシライケイタ氏と西堂行人文学部教授が対談を行う、2時間の特別講義がありました。

第1部では、主にシライ氏の演劇人生について。お話を聞く前は、大活躍の劇作家というイメージでしたが、包み隠さない語りで、今までの苦労や今も持つ不安など、生々しく聞けたことは、演劇に限らず、芸術に関わりたいと将来を見据える学生達に良い刺激になりました。特に、劇作家・演出家に本気でなると決意した際、「現代日本の演劇界の一角に食い込むくらいでなきゃ、やる意味がない。だから友達関係じゃいられなくなるよと劇団員に話した」という言葉に、本気で舞台作品を生み出す気構えや熱情を強く感じました。

第2部では、演劇に対して思うことや、社会の情勢に対する海外と日本のあり方などについて、熱く語ってくださいました。シライ氏が何度も、今の日本の社会がいかに危ういかを強く訴えていたことが大変衝撃的でした。私も自分には関係ない、興味もなければ脅威もない、と見て見ぬふりをしていましたが、日本の表現の最前線にいる方が、いかに社会を見つめ、演劇にできることを探し、闘っているのか、痛感しました。

芸術と社会問題は一見離れているように見えますが、実際は強く結びついています。今それに気づけたことは、さまざまな学問の分野でも、必ず役立つはずです。「自分には関係ない」という意識を断ち切る良いきっかけになる特別講義でした。

冨岡仁湖(芸術2年)


対談で語られたシライ氏の半生に学生が聞き入りました。


西堂教授と対談は録画され、一部の学生が文字起こしもしました。

白金通信2019年春号(No.499) 掲載