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学び

野口久美子准教授【Inter-Cultural History】 

 先住民同士の「共通点」を見つめて        

「共通の暴力」。言葉だけを聞くと、この授業名からかけ離れているように感じます。しかし、この言葉は、この授業の主人公である、先住民の経験を表しているのです。この授業では、各国の先住民の植民地政策下における共通の経験について学習します。アメリカの先住民であるネイティブアメリカンや日本のアイヌについてなど世界中の先住民について学びます。先住民はそれぞれ独自の文化や慣習を持っています。一見、共通点のない先住民同士。そんな彼らの「共通点」が「植民地政策による暴力とそれに対する抵抗」です。生活の基盤である自分たちの土地を先住民は奪われ、外部からの「暴力」によって変わることを余儀なくされました。また、先住民に対する各国政府の対応も異なります。例えば、先住民の土地を侵略し搾取するために先住民を奴隷にする、先住民と貿易をするために同盟を結ぶなどしていた政府もありました。

そんな先住民の人口は現在減少していますが、例えば、アイヌの人々は脈々とその文化を継承しています。彼らがアイヌ文化を守るため、どうような活動をされているのかなどのビデオを授業中、見ることもします。私たちの日常では先住民の方と関わる機会は少ないかもしれませんが、この授業を通して先住民に触れ、考えることができます。

先住民の歴史や豊かな文化にもっと焦点を当ててみませんか?

学生広報委員
丹伊田杏花(国際キャリア2年)

 

先住民の当時の状況を説明。

白金通信2019年冬号(No.502) 掲載