【聖書のことば】ヘブライ人への手紙　11章1節

信仰とは、望んでいる事柄を確信し、
見えない事実を確認することです。

《神の愛による忍耐と希望》
渡辺総一 作

少し前まで、葉が落ち、枯れ果ててしまったように見えていた街路樹の枝々から芽が萌え出で始める季節を迎えています。世界には、コロナ禍をはじめとする恐れや不安という氷で覆われたような閉塞感が漂っていますが、わたしたちは自然の変化を通して春の訪れを知るとき、爽やかな解放感と温かく平安な思いを与えられます。

神は、このような現実のただ中に御子イエス・キリストを遣わし、わたしたちが抱えている悲しみや苦しみ、恐れや不安という闇に光をもたらされました。目に見えないこの光は、分厚い氷をも溶かし、やがてすべての人に神の愛によるご支配を明示する力をもって絶えず世界中を照らし出しています。

白金通信2022年春号（No.510）掲載