特集:今、たしかめたい「平和」
今、平和の尊さを考える機会が増えました。しかし、そもそも「平和」とは何でしょうか。「平和」を知り、学ぶことは、日常を再認識し、より良い学生生活を過ごすことにもつながるかもしれません。

そもそも「平和」って、何だろう?

平和と暴力は、対の概念
「平和」を正しく知るためには、まずは対の概念となる「暴力」のことを知る必要があります。
暴力には三つの類型があります。一つ目は、相手の身体や健康を傷つける「直接的暴力」。子どもの虐待などが例で、その究極の形態が戦争です。二つ目は「構造的暴力」。社会に埋め込まれた暴力とも言えるもので、人種差別や性差別、貧困などが挙げられます。そして三つ目は「文化的暴力」。「直接的暴力」や「構造的暴力」を正当化する思想・考え方を指します。
「平和」とは、暴力がない状態を指します。暴力と向き合うことが、平和を考えることにほかならないのです。
では、いつどこで向き合うのか? 学生生活を例に考えていきましょう。
身近にある、「平和」とのつながり
あなたがゼミやサークルの食事会などに参加したとします。その時、先輩や友人から二次会に無理やり誘われて、同意なく身体を触られたり、性的な行為を強いられたら、どうしますか?
この例は、「直接的暴力」だけでなく、性差別という「構造的暴力」、さらに、そのような場面を周囲が許容する「文化的暴力」の両面をあわせ持っています。
「戦争が起きている。自分は何をすべきなのか」 このように考えることはとても大切です。それとともに、日常生活で「お互いが対等な関係で、人権が尊重される状態を作る」ことも平和の大切な要素です。
まずは自分の考えや行動を振り返ることから始めてみる。それが、平和につながる第一歩です。
秋学期から学んでみよう!「平和」に関する授業をピックアップ
「キリスト教」「法律」「科学」。さまざまな角度から「平和」を学んでみませんか?
平和×キリスト教


平和×法律


平和×科学



キャンパスに息づく「平和」
日常の景色に溶け込む白金・横浜キャンパスの植物たちも、実は平和と深いつながりが。

