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聖書のことば

【聖書のことば】新約聖書『ヨハネの黙示録』14章13節

書き記せ。
「今から後、主に結ばれて死ぬ人は幸いである」と。

私たちはどう生きるかを自分で選択できますが、「死」をどう迎えるかを決めることはできません。そのため一般的には「死」は苦しみと悲しみ、未知であるがゆえの恐怖、忌避の対象としてとらえられています。一方復活を信じるキリスト教ではこうした死生観とは対照的に、「死」は永遠の命のはじまりであり、いたずらに悲嘆すべきことがらではありません。ですから、残された者が死者のその後をあれこれ心配する必要はなく、ましてや地獄で苦しむ先祖を救うために献金を要求するような発想などまったくありません。
愛する人との死別はもちろん悲しいことです。キリスト教の葬儀は神への礼拝と同時に悲しみの中にある遺族への配慮を重んじます。しかし聖書は悲嘆の先に大きな慰めがあることを語るのです。

《永遠の命へ》渡辺総一 作

白金通信2022年冬号(No.513)掲載

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