学び
意外となじみ深い法「刑法」【刑法各論2 小島秀夫教授(法学部)】
皆さんは、「刑法」は何を規定している法律か知っていますか? 刑法は犯罪と刑罰を規定した法律です。刑法と聞くと、難しいイメージを抱きがちですが、刑法は日々のニュースでよく耳にする身近な法律なのです。この刑法各論2の講義では、窃盗罪の実行行為である「窃取」とは何か、どのような行為が横領罪となりうるのかといった内容を学習します。
授業は、先生が犯罪の概要を説明した後、レジュメに記載された事例がどの罪に該当するか実際の事例を用いて学習します。
そして、講義終了後にはレジュメの裏面に印刷された練習問題を、翌週までに課題として解いておきます。練習問題は主に選択問題と論述問題の2題で構成されており、この2題を解くことで知識の定着を図っています。
実際に、横領罪について学習している時に、山口県で発生した4630万円誤振り込み事件と横領罪を関連させた授業を受けたことで、横領罪や詐欺罪についての理解がより深まりました。
授業の名前から弁護士などの法曹志望者、市役所や警察官などの公務員志望者が履修していると連想してしまいますが、一般企業への就職希望者も知っておくべき背任罪などについても学習します。刑法の奥深さを体験してみませんか。
学生広報委員
小塚悠生(法律3年)
六法とともに刑法を学びます。
白金通信2022年冬号(No.513)掲載