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学び

日本語教育入門【奥村恵子助教(国際学部)】

読者の多くが日本語を母語とする方だと思いますが、日本語教育について考えたことはありますか? 明治学院大学の留学生や街中で見かける外国人をはじめ、私は日本から離れた留学先でも日本語学習者に会ったことがあります。授業資料によると、海外の日本語学習者数は約385万人にのぼり、年々増加しています。

この授業では母語としてではなく、教育としての日本語という視点から日本語教育の概要を理解し、教育現場と学習者の現状、課題を学んでいきます。

私が特に印象に残った授業内容は第二言語習得論です。第二言語習得に影響を及ぼす要因として母語の影響、年齢、言語適性、動機付けなどが挙げられます。発音に関しては母語の影響が残りやすく、臨界期や敏感期と呼ばれる時期に学習するのと、大人になってから学習するのとでは発達の仕方が異なります。また、その他の要因として学習者の性格や学習スタイルも言語習得に影響を及ぼしています。このような日本語教育の知識を学んだ後に、毎回ディスカッションの時間が設けられ、さまざまな意見を交わすことができるため、学びを深められる授業です。

多文化共生社会を生きる私たちにとって日本語教育は知っておくべき内容です。日本語教育の奥深さを学んでみませんか。

学生広報委員
関本詩音(国際学科3年)

※2023年度の授業情報です。

授業中の様子。

白金通信2023年冬号(No.517)掲載

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