スマートフォン版を表示
学び

比較文化論【青柳 寛教授(国際学部)】

比較文化論という授業では、人間がどのような存在であるかを深く理解し、その多様性を認識することを目指しています。そのために、人間が自分と異なる他者や、異なる価値観を持つ人々とどのように関わっていくかを学ぶことに重点を置き、文化間の比較を通じて、自分たちの文化や人間性についての自覚を高められます。

授業を進める上で重要視しているのは、単に知識を得るだけではなく、「遊学」を通して楽しく学びながら実体験に基づく異文化理解を深めることです。実際にフィールドに出て異文化の中に入り込む際には、例えば先住民と行動を共にする場合も、その文化を十分に理解し、彼らの文化や習慣を尊重する姿勢が求められます。

また、オンラインで文化理解や民族誌のドキュメンタリーを視聴することも、文化理解の一助となります。このような活動を通じて、固定観念に挑み、新たな文化理解を深めていきます。

最終的にはフィールドワークを楽しみながら、自身の発見や感動を記録に残し、それらの体験が生涯の学びとなるよう促しています。それが比較文化論の授業で得られる学びであり、この授業が提供する貴重な場であると考えます。

学生広報委員
関本詩音(国際学科4年)

化石標本を使った人類と猿人の比較授業の様子

白金通信2024年夏号(No.519)掲載

おすすめ